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岡山で地元出版社「吉備人」が企画展-19年で手掛けた書籍ずらり

創業直後に手掛けた「楯築遺跡と卑弥呼の鬼道」と最近手がけた「おかやまコメ読本」を手にする山川さん

創業直後に手掛けた「楯築遺跡と卑弥呼の鬼道」と最近手がけた「おかやまコメ読本」を手にする山川さん

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 書籍出版などを手掛ける「吉備人(きびと)」(岡山市北区丸の内2)は10月13日、石山公園近くのレンタルスペース「銘木ばぁ」(北区石関町)で「Books Bar」を開催した。

「エコウェーブおかやま」企画編集の3作が勢ぞろい

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 同社社長の山川さんが創業したのは1995年4月。同企画のテーマは「本がつなぐ人とまちと」で、山川さんが約19年の間で出版に携わった460冊を、会場にずらりと並べた。

 「大切に保管していたはずだが、1、2冊どうしても見当たらない本があった」と笑う山川さん。携わった書籍のほとんどは地元岡山に関するもの、もしくは岡山に縁のある著者などが中心だという。

 書店などでの書籍販売が低迷する中、地元に根差した500冊近い書籍の販売には、「インターネットが大きく貢献した」といい、創業時に発行し、15年の月日を経て完売したような息の長い書籍もあるという。

 直近で出版発行を手掛けた書籍は「おかやまコメ読本」。編集企画プロデュースしたのは岡山で活動する市民団体「エコウェーブおかやま」。1999年、岡山で発足した、持続可能な社会の実現を目指し情報発信を続けている市民団体。健康や地球環境を考えたエコ生活を提案する好評シリーズの第3弾で、レストランや商店、農家など、生活者が足で調べて、出会って、聞いた顔の見える食と農の手引書だという。

 「地域に根差し、地域を掘り起こす本づくりを目指している」と話す山川さん。「その土地のことは、その土地に暮らす人が一番よく知っているはず。その中でも子育てや教育、医療、環境など、後世にきちんと伝え残さねばならないことがある。時代時代の地域の人々の思いを伝え、記録するのが使命」と語る。

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