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岡山で若手農業経営者とデニムブランドのコラボエプロン 黄ニラ・ブドウ・米農家が考案

黄ニラ農家の山本浩貴さん

黄ニラ農家の山本浩貴さん

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 岡山の若手農家とデニムブランド「JOHNBULL(ジョンブル)」(倉敷市児島)のコラボ企画「おかやま農業デニム」が、デニム製エプロンの販売を始めた。

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 岡山地方新農業経営者クラブ連絡協議会は、岡山市・玉野市・瀬戸内市・吉備中央町の若手農家180人以上で構成された団体。共に30代の若手農家が農作業であったらいいなと思う機能を備えたエプロンを一緒に考えた。

 ジョンブルの「makerhood(メーカーフッド)」シリーズでは、コーヒー豆の焙煎(ばいせん)・喫茶の「キノシタショウテン」(瀬戸内市邑久町)、ワインスタイリストの大野明日香さん、建築建材のリサイクル店「リビルディングセンター」(長野県諏訪市)などものづくりをする人やアーティストなどと一緒にエプロンやユニホームを企画販売する。

 黄ニラ農家の山本浩貴さんは、2014(平成28)年から岡山市北区牟佐(むさ)で就農する。黄ニラ栽培のため、冬場の12月~3月は、長さ17メートル以上のビニールハウスを立てる。パイプとビニールを止めるストッパーなどを入れるマチのあるポケット、打ち付けるハンマーをかける輪などを考案した。

 山本さんは「ポケットにたくさんのものが入るので、行ったり来たりの手間やしゃがむ回数が減利、作業効率が上がる。現在、岡山黄ニラ部会では、約30軒の農家が黄ニラを作っている。東京と岡山での出荷は増えているが、全国的にはまだ認知が小さい。ファッション性の高いエプロンや農作業着ができ、若い世代の生産者が増えることを期待している」と話す。

 ブドウ農家の西崎祐也さんは、2014(平成28)年から「ゆうや農園」(岡山市東区藤井)を始める。ピオーネとシャインマスカットを栽培する。ブドウは6月下旬から7月にかけて、病害虫から守るために袋をかける。エプロンには約500枚の袋が入る作りにしたという。そのほかに、枝を剪定するなどに使うハサミのケースを付ける留め金、ビニールハウスを修理する際の工具が入るポケットも考案した。

 米・麦を生産する小野拓馬さんは、2013(平成25)年に父と農業を始め、現在は「te to te farm」(岡山市南区藤田)経営する。小野さんは、ナイロン製の前掛けエプロンとデニムの肩掛けエプロンのセットを考案した。少し大きめに作ったポケットには、携帯電話やタバコも入る。背中部分で大きさの調整もできるようにしている。

 山本さんのエプロン(ブラックインディゴ=1万4,000円)、西崎さんのエプロン(インディゴ=1万2,000円)、小野さんのエプロン(オリーブグリーン・ベージュ=1万9,000円)は、岡山地方新農業経営者クラブ連絡協議会で販売する。

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