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岡山で子ども服を物々交換するプロジェクト「トリコ」 活動10年目で初出店

トリコを運営する副代表の荒木佳江さん、代表の岩田由佳さん、楮原(かごはら)綾花さん(左から)

トリコを運営する副代表の荒木佳江さん、代表の岩田由佳さん、楮原(かごはら)綾花さん(左から)

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 子ども用品の物々交換プロジェクト「triccco(トリコ)」が4月1日、表町ライフ(岡山市北区表町1)にオープンした。

子ども用品の物々交換プロジェクト「triccco(トリコ)」の商品1

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 物々交換できるのは、子ども用のTシャツ、トップス、ボトムス、ワンピース、ロンパース、肌着、帽子や体操服、白ポロシャツなどの服、おもちゃ、絵本、ベビーカー、自転車など。現在は春物を中心に500点以上を用意している。サイズは50から170までサイズを準備している。

 物々交換は、持ってきた子ども用品の点数と同じ数の商品を持って帰ることができる。初回は無料で利用でき、2回目以降は入会が必要。現在、約300人の会員がいて、年間に5000点の交換がある。使わなくなった用品の寄付や、1点200円で購入もできる。

 代表の岩田由佳さんは「持ってくるものは、季節外れの服でも、名前が書いてあってもいい。落書きがひどいものやよだれ染みがあるものは、引き取れないこともある。次に使う人に喜んでもらいたいと思って、持ってきてほしい」」と話す。

 同プロジェクトは、2011(平成23)年に母親5人で始めた。これまでは、大雲寺(表町3)の日限の縁日や、岡山ロッツ(表町中山下1)のオープンMUJIなどでほぼ1カ月に1度のペースで開催していた。

 昨年11月、中之町商店街の空き店舗を使って約1カ月間、チャレンジショップとして営業したことが、表町ライフへの出店のきっかけになった。「スタートして10年がたち、自分の子どもも10歳を超えた。活動をやめるという選択肢もあったが、1カ月間のチャレンジショップで新しい展開を模索できた」とも。

 「10年間の活動を振り返ると、父親の来店が増えた。子育てに関する夫婦の関係性もフラットになってきた。スタッフの男性比率も上がった。商品としては、肩掛けの抱っこひも・スリングやバンウサーなどはあまり使われなくなったほか、最近は、男女共に日焼け対策のラッシュガードが人気となっている。現在は、新型コロナウイルスの影響で1歳以下の子どもの来店が著しく減った。息が詰まってないか心配」と話す。

 水曜・日曜営業。営業時間は10時~16時。入会費は1,000円。

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