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岡山・美星町が、家で楽しむ七夕セット 星尾神社へ奉納も

美星町観光協会・事務局の小川貴史さん

美星町観光協会・事務局の小川貴史さん

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 短冊など自宅で七夕を楽しめるキット「おうちで七夕」を現在、美星町観光協会(井原市美星町)が販売している。

「おうちで七夕」キット

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 キットには、短冊5枚とササが同封されている。自宅で短冊に願い事を書き、ササに飾るだけでなく、封筒に入れ送ると星尾神社(同)に奉納される。

 昨年の「美星七夕まつり」「天の川まつり」が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となったため企画された。今年は6月24日に販売を始めた。価格は2,000円。

 美星町観光協会の小川貴史さんは「昨年は2つの祭りが急きょ中止になったため、7月7日の販売スタートとなった。岡山県内だけでなく、関東や北海道からも注文があった。7月7日の七夕だけでなく、『伝統的な七夕』と呼ばれる旧暦の7月7日、今年は8月14日にも楽しんでもらいたい」と話す。

 「天の川まつり」は、1999(平成11)年から「星の郷青空市」(同)で盆踊りや子ども神楽(かぐら)を開催していた。願い事を書いた約2000個の灯ろうを並べ天の川のように見えることから名付けられた。

 「美星七夕まつり」は、アーティストによる音楽ライブやワークショップなどを「中世夢が原」(同)で開催していた。短冊を付けたササのトンネルが名物だった。

 このほか星尾神社では、毎年8月7日に七夕祈願祭が行われていた。全国から送られた短冊を境内で焼く「お焚(た)き上げ」を行い祈願する。星尾神社は、鎌倉時代に流れ星が3つ落ちたとされる「星尾降神伝説」が残っている。

 美星町観光協会は、キットの中に美星町のパンフレットを同封し、美星町の星にまつわる観光スポットを紹介している。美星町は1989(平成元)年に全国で初めて光害防止条例を制定した。現在は、星空版の世界遺産とされる星空保護区を自治体単位での認定を目指している。

 小川さんは「8月14日には、梅雨が明け晴天率が高い時期になる。美星町では晴れていれば天の川が見える。数カ月後に美星町の星空保護区・認定も楽しみにしている」とも。

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