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岡山の旭川河川敷で社会実験・アーバンアウトドア ローチェアを貸し出し

一般社団法人旭川しろうちアライアンスの代表理事・久山信太郎さん

一般社団法人旭川しろうちアライアンスの代表理事・久山信太郎さん

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 岡山旭川河畔実験プログラム「ENNGAWA(エンガワ)」が8月1日、スタートした。

岡山旭川河畔実験プログラム「ENNGAWA(エンガワ)」の様子1

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 旭川の堤防整備によりこのほど、出石町エリアの約100メートルの堤防と川沿いの「旭川おしろみち」の延長整備が完成したのを受けての開催。堤防整備は、2015(平成27)年から国土交通省岡山河川事務所(岡山市北区鹿田町2)が、洪水に対する安全性の向上と旭川河畔のにぎわい創出を目的に岡山後楽園周辺で行ってきた。既に月見橋周辺から石山公園までの堤防と「旭川さくら道」の整備を終えている。

 同プログラムでは、出石町エリアの整備された堤防を使い、コンセプトに「川と近づく親水公園」を掲げて社会実験を行う。場所は、鶴見橋のたもとから南へ約60メートル。キッチンカーなど飲食ブースが出店し、スノーピークビジネスソリューションズ(愛知県岡崎市)の協力により、テント・椅子・テーブルを配置する。

 スノーピークのローチェアを無償で貸し出す「かわまちLAB.」など同プロジェクトを主催する一般社団法人旭川しろうちアライアンスの代表理事・久山信太郎さんは、「ローチェアに座り、旭川と緑の多い岡山後楽園を眺めてくつろぎの時間を楽しんでほしい。堤防の上だけでなく、『旭川おしろみち』まで行けば川にも近く風も感じられる。気持ちの良い空間を知ってもらうことで、ここが石山公園や福岡醤油ギャラリーなど周辺施設とつながる場所になってほしい」と話す。

 スノーピークビジネスソリューションズの田口冬来さんは「貸し出しするローチェア30は、リラックスできる高さを研究し、座面の高さを30センチメートルに設計している。川を向いて、横並びに座る、輪になって座る、たき火を囲むなど、人とのつながりを感じられる場の提供を目指す」と話す。

 田口さんは「熊本へ災害支援に行った経験から、アーバンアウトドアを楽しんでもらうことで、知らず知らずのうちに災害時の大切な要素も感じてもらえ、学んでもらえることに気付いた。企業がまちづくりに関わることで、まちづくりの楽しさが広がることを知ってほしい」と話す。

 貸し出しする椅子は約20脚。現在、出店者を募集している。

 開催時間は7時30分~20時。火曜・水曜休催。11月30日まで。

 後日、同社会実験は新型コロナウイルス感染拡大に伴い8月31日までの中止を発表した。

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