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高梁・福地(しろち)の琥珀糖を児童と共同開発 蛍・川・山を4色で表現

「福地のコハク」を共同開発した福地小学校の児童たち

「福地のコハク」を共同開発した福地小学校の児童たち

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 高梁の福地(しろち)小学校(高梁市落合町)の児童が企画した琥珀(こはく)糖「福地のコハク」が10月26日から、岡山高島屋(岡山市北区本町)の「備中たかはしフェア」で販売される。

福地(しろち)のコハク1

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 同校に隣接する福地川は初夏にはゲンジボタルが飛び交い、毎年6月にはホタル祭りを開催してきた。コロナ禍で祭りは中止となり、福地をもっと知ってもらうために「福地PR大作戦」をスタートした。同作戦は、「ふくち」と読まれることの多い福地を正しく「しろち」と読んでもらえるように、知ってもらうための商品作りを企画した。

 同校は2019(平成31)年に小規模特認校に認定され、学区外からも入学・転学することができる。2023年には創立150年を迎えることもあり、地域と保護者の声で統廃合せず、残していく決断をした。現在の全校児童は14人で、学区外から6人が通っている。5年・6年生を中心に総合的な学習として進めている。

 2021年5月、高梁市地域おこし協力隊の矢動丸祐子さんに相談し、城南高校が備中松山城の猫城主「さんじゅーろー」とコラボしたマドレーヌ「ニャドレーヌ」を開発し販売していることをヒントにして、福地独自の菓子を作ることを考えたという。

 昨年夏休みには、自由研究として各家庭で試作。水・砂糖・寒天に加えてジュースやジャムなど入れて白桃味やレモン味、ラムネ味なども試した。固まりづらく苦労したという。児童が企画書にまとめ、三宅製菓本店(高梁市成羽町)に協力を仰いだ。

 琥珀糖は、蛍の光の黄、川の色の青、山の色の緑、白の4色。味はどれも倉敷ハッカを使いハッカ味とした。大きさや味の濃さなど試食を繰り返し変更した。パッケージは当初、郷土を描いた児童の絵を採用するつもりだったが、ずっと長く愛されることを考える採用をやめた。

 今年になって天然着色料に変更した。透き通る琥珀糖の色は少しくすんでしまうが、自然なものを大切にする気持ちが勝り、変更に踏み切ったという。今後は味のバリエーションを増やすことなども検討している。

 価格は550円。営業時間は10時~19時。27日午前中は児童が販売を行う。11月11日まで。

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