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岡山に子育てスペース「チョウタラの樹」 交流イベントや夜泣き部屋も

「チョウタラの樹」店主の杉原美帆さん

「チョウタラの樹」店主の杉原美帆さん

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 子育てスペース「チョウタラの樹(き)」(岡山市北区国体町)がオープンして、5月18日で3カ月がたった。

子育てスペース「チョウタラの樹(き)」の室内

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 同施設は、絵本やおもちゃなどを準備し、親子で利用できる子育てスペースとして2月18日にオープンした。店主の杉原美帆さんは1歳の子どものいる母親。コロナ禍で子連れ向けのイベントなどが減り、出産や育児に不安を感じたことから、日中に気軽に出かけられる場所が欲しいと思い開設した。これまで延べ100人以上の親子が訪れた。

 チョウタラはボダイジュを表すネパール語。杉原さんはネパールを訪れた時、木の下でチャイを飲んだり、おしゃべりしたり、バスを待ったり、子どもが遊び回ったり、のびのびと穏やかに流れる公園のベンチのような場所を見かけたという。リラックスして過ごせる安心な場所をイメージして店名を名付けた。

 1972(昭和47)年に建てられた祖父母が使っていた建物を改装した。約14畳のスペースの床には、子どもが安心して走り回れるようにクッションシートを敷いた。近隣に民家がないため、泣いたり、大きな声を出したりしても気にしなくていい。トイレは広く取り、授乳にも使えるようにした。

 定期イベント「チヤの時間」では、てつがくやさんこと哲学者の松川えりさんと共に、「母って何?」など子育てにまつわるテーマを決め、おしゃべりする時間を設けている。

 イベントやワークショップを行うレンタルスペースとして貸し出す。これまで、農園「ひなたファーム」の日向建太さんが話す「種と野菜の話」や、スタジオランタンの沖瀬さやかさんの子どもの音楽体験会が開かれた。

 夜泣きや寝かしつけに使える「夜泣き部屋」を20時から翌朝までレンタルすることもできる。

 杉原さんは「子育て中の親が悩みを話し合える空間を大切にしている。つわりや体調のことは人それぞれ。コロナ禍でも友人がいたから頑張ることができた。親も子も一息つきに来てほしい」と話す。

 営業時間は9時30分~16時。使用料は、大人=500円、子ども無料。要予約。

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