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岡山に無添加ドーナツ店 子どもに食べさせたいおやつ作り目指す

(写真左から)加藤奈津子さん、中村直美さん

(写真左から)加藤奈津子さん、中村直美さん

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 岡山市北区に焼き菓子店「ぜろどーなつ」(岡山市北区富田町2、TEL 090-1664-8698)がオープンして1カ月が過ぎた。

「ぜろどーなつ」のドーナツ

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 昨年11月22日にオープンした同店。面積は約22平方メートル。元文房具店だった物件を改修し、白色を基調とした内装に一新した。

 店主の加藤奈津子さんによると、「子どもに安全な食べ物を提供したい」との思いから、焼きドーナツ、ビスケットなどを作っているという。オープン初日に焼きドーナツ300個が完売したことから、現在は約400個に増やした。

 メインメニューの焼きドーナツは、「きなこドーナツ」、「かぼちゃドーナツ」(以上160円)が子ども向けに好評を得ている。「プレーンドーナツ」(150円)、「シナモンとアーモンド」、「ラムレーズンとオーガニックココア」(以上180円)のほか、毎日約5種を用意する。季節や客の好みに合わせて味を変えている。ビスケットは「ハリネズミのジンジャービスケット」(160円)、「オートミールとココナッツのビスケット」(180円)などをそろえる。

 店名の由来は、添加物・保存料などを使わず、放射能検査済みの材料を選んでいることから。東日本大震災をきっかけに岡山へ移住したという加藤さんは「震災以降、安全で安心できる食べ物を求める気持ちが強くなった。子どもが喜ぶドーナツを提供することで、自分の感じてきたことなど岡山の人とも共有したい」と話す。

 「すぐ近くに山や川があって、子どもがのびのび遊べる。近所の人から野菜のおすそ分け、交通は便利など、東京とは違うぜいたくな生活になった」とも。

 同店のオープンする前は、「児島マルシェ」、「Jテラスカフェ」など、イベント販売をしていた。その頃から岡山市内の学童保育におやつとして提供するようになった。生産量が増えたため、工房兼店舗をオープンすることになった。現在は、東京近郊から移住した女性3人と共に製作している。

 スタッフの中村直美さんは「子育て中の仲間と一緒に働くことができるのは心強い。お客さんから岡山のことを教えてもらっている」と話す。

 加藤さんは「イベントでお会いしたお客さんや近所のお客さんから感想や希望を聞けるのが楽しい。リクエストになるべく応じていきたい」と意気込む。

 営業時間は9時~15時。火曜のみ営業。

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