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岡山・千日前商店街に「かっぱ姿」の大道芸師-火吹きパフォーマンスも

白昼の商店街に火を吹く河童さんこと老門一郎さん

白昼の商店街に火を吹く河童さんこと老門一郎さん

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 千日前商店街(岡山市北区表町3付近)で5月23日に行われた「日限(ひぎり)の縁日」のステージで、河童(かっぱ)さんこと、大道芸師・老門(おいかど)一郎さんが火吹きパフォーマンスを披露した。

「どうぞお触りください」と頭を差し出す老門さんのかっぱの皿を恐る恐る触る子どもたち

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 頭頂部をそり、かっぱのような髪型に着物姿、お手製の獅子頭で集まった観客の子どもたちの頭をかんだり、頭のお皿を触らせるなど、見せるだけでなくコミュニケーションも忘れない。通行人が来ると「どうぞお通りください」と通り過ぎるまで見送るなど礼儀正しい姿も。おかめからひょっとこへと見る間に衣装が変わり、一番の見どころの火吹きでは歓声が上がる。

「日限の縁日」はもともと毎月23日に行われている大雲寺日限地蔵の縁日。隣接しシャッター商店街化が進む千日前でも復活させようと2011年12月にスタートして18回目を迎える。老門さんはこれまで4回ほど訪れパフォーマンスを披露。ステージに出るようになったのは、縁日が始まる半年ほど前に岡山に立ち寄った際、実行委員である友人から話を聞いたのがきっかけだったという。「やるからには骨を埋める気でやれと喝を入れた。煽(あお)った手前、手伝わなきゃと来ています」と笑顔で話す。

 演劇やオペラにも出演したことがあるという旅回りの芸歴は25年。現在のスタイルになってからは15年を数える。母方の家系が広島で神楽の舞手だったため、10歳のころから神社で太鼓を習い、祭りに参加するようになった。本拠地は神奈川県川崎市。日本中を旅する生活を続け、海外も40~50カ国は回ったという。

 老門さんは「お客さんを巻き込んで日常を忘れさせ開放するのが仕事。大きなイベントには出ないことにしているが、この商店街のように何かを打開しようとしている現場へ行き起爆剤の役割を担う。ここにはせっかく何でもそろってるんだから、待っているのではなく仕掛けて行こう。皆で街を面白くして行こう」と熱く語る。

次回は7月23日の縁日でパフォーマンスを披露する予定。

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