食べる 暮らす・働く

岡山でスリランカ仏教の「ウェサック祭り」 カレー弁当500食を無料で提供

セイロンレストラン前でPRするチャーミさん(左)とダスンさん

セイロンレストラン前でPRするチャーミさん(左)とダスンさん

  • 154

  •  

 岡山市東区のセイロンレストラン(岡山市東区竹原、TEL 070-2659-2833)で5月13日、スリランカの仏教の祭事「ウェサック祭り」が行われる。

ハスの花を模したランタン

[広告]

 スリランカは約7割が仏教徒。ウェサック月(5月)のボヤデー(満月の日)は、ブッダが誕生し、悟りを開き、入滅した日。スリランカの仏教徒にとって最も神聖な日とされる。街中を旗や花などで飾り、家庭では手作りのランタン(ちょうちん)を掲げ、寺院とその参道には屋台が並ぶ。仏教徒は白い衣装で寺院に参拝し、無料で接待される食事を楽しみ、ランタンやオイルランプをともした町中で深夜までにぎやかに過ごす。

 岡山で同祭りを開催するのは初めて。「ダンサラ」という施しの実践で、岡山のスリランカ人の有志から寄付を募り、弁当500食分を無料で提供する。2000年に来岡したチャーミさんは「最近5年くらいで留学生が多くなり、岡山在住のスリランカ人が増え、ウェサック祭りをやってみようと仲間と話し合えた。スリランカ人にとってウェサック祭りのダンサラは神聖な気持ちでブッダにお礼をし、来世での幸せを願う機会。留学生も寄付に協力してくれた」と話す。

 弁当の配布は1家族5箱まで。日本人好みのカレーを用意するという。同レストラン店長のダスンさんは「来店した客に紹介すると無料で配布することに驚かれるが、スリランカでは当たり前のこと。日本人も遠慮なくカレーを味わいに立ち寄ってほしい」と呼び掛ける。

 同祭りを彩るランタン約25個は全て手作りで、店前で点灯する。ハスの花を模して、竹を組んで土台を作り、スリランカから取り寄せた色とりどりの紙を貼り付ける。7個分は7段階のサイズで作成する習慣があり、ブッダが生まれてすぐに7歩進んだとき、足跡にハスの花が咲いたことに由来するという。

 開催時間は16時~。無くなり次第終了。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース