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岡山・南方で公衆トイレ美化プロジェクト 学生が岡山らしさを表現した壁画制作

壁画前に立つプロジェクトに参加した学生・生徒

壁画前に立つプロジェクトに参加した学生・生徒

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 岡山市立岡山後楽館高校で3月16日、南方公園(岡山市北区南方1)の公衆トイレに壁画を制作する「みんなのトイレ美化プロジェクト」の報告会が行われた。

岡山市・南方公園内、公衆トイレ内の壁画

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 同プロジェクトは中国デザイン専門学校ビジュアルデザイン科が平成29年度岡山市市民協働推進モデル事業として実施。同市都市整備局庭園都市推進課、南方地区連合町内会、同高校有志メンバーらと協力して取り組んだ。

 地元の専門学校生が作成するアート作品を公衆トイレに描くことで、制作にかかわったトイレとして愛着を持ち、公衆トイレのマナー向上、地域の人々との交流を深めることを目的として実施。同科科長の宮脇成也さんは「暗い、汚い公衆トイレのイメージを改める取り組みは全国的に見られる。デザインを学ぶ学生が地域の人と関わり、公衆トイレを見直すきっかけになり、アート制作を通じて地元に愛着を持つようになった」と話す。

 アート作品は同公園内の公衆トイレ内に縦0.75メートル×横2.5メートルで描かれた。地元の人と話し合った「岡山らしさ」を表現し、タンチョウ・桃の花などをデザイン。2月26日から5日間、同科学生と同高校の生徒が制作した。参加した生徒は「トイレの清掃から始めた。ほんの数日でごみが放置され汚れがひどくなっていて驚いた。絵を描いたトイレが汚れていないか、気になるようになった」と話す。

 同プロジェクトは昨年6月から9月に同市内の公衆トイレを視察して選定し、9月から町内会などへ相談を開始。12月にデザイン案を考えるワークショップを実施し、学生、町内会、同トイレの最寄りにある同高校生徒がアイデアを話し合った。宮脇さんは「今回たくさんの方と関係ができ、感謝している。今後は関係性をさらに深め、トイレの維持、次の活動へ発展させたい」と話す。

 同プロジェクトに参加した学生の金田加奈子さんは、「デザインのことだけでなく、トイレを使う地元の方の意見をもらえて参考になった」と話していた。

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