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備前国総社宮で「岡山パクチー奉納祭」 神前に備えたパクチー使った料理の振る舞いも

備前国総社宮・宮司の武部一宏さん

備前国総社宮・宮司の武部一宏さん

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 日本パクチー狂会が2005(平成17)年に制定した「パクチーの日」の8月9日、備前国総社宮(岡山市中区祇園)で「岡山パクチー奉納祭」が行われる。

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 平安時代の創建から備前の国にある128社の祭神を合祀(ごうし)している同神社。同祭は今年で3回目。

 当日は、パクチーを備前国の特産物として奉納し、発展を願う。奉納後の直会(なおらい)では神前に供えたパクチーを使った料理を参拝者に振る舞う。同神社宮司の武部一宏さんは「作る人、提供する店の人、食べる人、神様に感謝の気持ちを伝えることを一緒にしたい。美味しいパクチーを食べながら健康を分かち合える楽しい時間となることを願っている」と話す。

 奉納されるパクチーは、同神社の龍ノ口山を挟んだ北側・牟佐(むさ)や玉柏(たまがし)で作られた物。「黄ニラ大使」で「岡山マイルドパクチー大使」の植田輝義さんらが生産したパクチーを奉納する。

 平成30年7月豪雨で植田さんのパクチー農園はほぼ全てが浸水。現在は、全滅したと思われていた畑から芽を出した「希望のパクチー」から少しずつ生産量を戻しつつあるという。パクチー好きの武部宮司も「応援したい気持ちで力が入る」と話す。

 当日は、フリーダムタコスの「おかやまパクチータコライス」、アチェチェの「パク・レモソーセージ」、treesの「パクチー焼きそば」、トスティーノコーヒーの「岡山バインミー」と「パクチーラテ」、吉備土手下麦酒の「パクチービール」のほか、岡山マイルドパクチーの販売も行う。

 18時から1時間ごとに「パクチー音頭」を3回行う。手を口に見立ててパクパクとする振り付けもあり、誰でも参加できるという。そのほか、アーティストが制作した幟(のぼり)を立てる。「アート幟プロジェクト」には、土屋幸生さん、はぎやまたかひろさん、羽場正起さん、渡邉朋子さん、たむらせいじさん、KNNA NISHIDAさんが参画。今年から新たに、34さん、自在さんの2人の女性が制作に加わった。縦3.6メートル横45センチの幟は、全部で15本となった。

 このほか、パクチー絵馬(500円)、パクチー手ぬぐい(1,000円)、TATAMIEN(倉敷市船倉町)のパクチー専用バッグ(1,200円)の販売も行う。

 開催時間は17時~21時。

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