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岡山・総社宮周辺地図「総社宮筋あるき」が完成 思い入れのある建物や人物を掲載

「総社宮筋あるき」・みやすじMAP制作委員会のザジさんと高橋香さん

「総社宮筋あるき」・みやすじMAP制作委員会のザジさんと高橋香さん

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 総社宮(総社市)周辺をまとめた地図「総社宮筋あるき」を完成させ、旧堀和平邸(総社市総社2)などで11月2日、配布を始めた。

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 旧堀和平邸の少し離れた駐車場を説明する地図を作ろうと思っていたザジさんが、高橋香さんのイラストに出合い、絵に登場する女の子が総社の街を歩いて回る地図を作る構想を思い付いたという。みやすじMAP制作委員会の半数以上は総社以外の出身者。ウェブサイトには、詩人の石川早苗さんが書いた物語と高橋香さんのイラストでつづったストーリーも掲載する。

 表紙は1両編成のJR吉備線を描く。高橋さんは「愛称の桃太郎線とは言わず総社の人は愛情を込めて吉備線と呼んでいる。1両編成での運行は数が少なくなっている」と話す。

 記号を使い神社内にある各社のご利益をで記しを記した「総社宮」、1910(明治43)年に総社警察署として建設された「まちかど郷土館」、江戸天保年間の建築「旧堀和平邸」、総社在住アーティストの作品を常設展示する吉備工房「結(ゆい)」、江戸期創業の和菓子店「老松園」、大正年間に改築された呉服店「かめや」、コーヒー豆焙煎所「豆Lab」、昭和初期に建てられた古民家を活用したスペイン料理店「krAck」、永井荷風が疎開していた旅館跡の「伊呂波旅館(跡)」などの解説を収録する。

 地図上には、東総社駅、神明神社、六軒長屋、喫茶「松」や総社教会など、委員会メンバーの思い入れのある場所、街の人が随所に登場する。高橋さんは「約半年をかけて、建物の一つずつ雰囲気が伝わるよう丁寧にスケッチした。細かい説明文はあまり入れていないが、それぞれにストーリーがある。通常の町歩き地図では出てこないような場所もたくさんある。地図を手にする人それぞれの思い入れを増やして今後更新していく予定」と話す。

 同地図は、高橋さんのポストカード3枚セット(300円)購入者に進呈している。

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