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岡山にパティスリー 母親のチーズケーキを原点に、フランスの伝統菓子提供

オーナーシェフの木村さんと菰口さん(左)を囲むスタッフ

オーナーシェフの木村さんと菰口さん(左)を囲むスタッフ

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 岡山市にパティスリー「アール・ブリュット」(岡山市北区田中、TEL 086-259-0323)がオープンして2カ月が過ぎた。

「アール・ブリュット」のフローマジュロンド

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 同店は8月15日、岡山西バイパスから御南小学校側へ入った住宅街にオープンした。外観は深い青と白の2色、店内は白で統一されている。店名はフランス語で、日本語では「生の芸術」と訳されることが多い。オーナーの木村充均さんが「枠にとらわれず、岡山でほかにないようなものを作っていく」という思いを込めて名付けた。

 木村さんは、母親が誕生日に作ってくれたスフレチーズケーキが好きで、ケーキ店の運営を夢見るようになった。シーサイドホテル舞子ビラ神戸(神戸市垂水区)やパティスリープラネッツ(東京都練馬区)などで勤めた後、元同僚でフランスから戻ったアシスタントシェフの菰口(こもぐち)茂さんと共に同店を立ち上げた。

 シェフのお薦めは「ミルフィーユ」(500円)。通常は生地でバターを包むところを、発酵バターで生地を包むフィユタージュ・アンヴェルセという逆の製法でパイを作る。上・下・真ん中にある厚いパイの間にはバニラを使った濃厚カスタードクリームが入る。

 赤ワインに漬け込んだブリオッシュを使った「サヴァラン・ヴァン・ルージュ」(480円)は、フランスでよく食べられるものをグラスデザートにしたもの。母の作ってくれたケーキを発展させたスフレチーズケーキをチーズムースで包んだ「フローマジュロンド」(450円)。そのほか、ヘーゼルナッツを使った「マルジョレーヌ」(480円)、「モンブラン」(520円)、「シューアラクレーム」(250円)、「クレーム・キャラメル」(240円)などのケーキと、「クロワッサン」(190円)や「パンオショコラ」(240円)などのパンや焼き菓子も用意する。

 木村さんは「おいしいケーキを提供するだけでなく、ケーキ作りの伝統や技法なども伝えていきたい。岡山で多くのパティシエが生まれ、多くの場所でおいしいケーキが楽しめるようになることが新しい夢」と話す。

 営業時間は10時~19時。

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