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岡山県・井原市で「アートで地域づくり」イベント 講座受講生が企画・運営

イベント運営スタッフの勝野智宏さん(左)と宮迫一葉さん(右)

イベント運営スタッフの勝野智宏さん(左)と宮迫一葉さん(右)

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 岡山県井原市で1月13日・14日、アートで地域づくりを行うイベント「いばらアートループ商店街」が開かれる。

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 岡山県が主体となり一般公募で集めた受講生が、地域資源を活用し文化芸術イベントを企画・運営する「アートで地域づくり実践講座」の一環。前身となる「まちアートマネジメント講座」では、2014年から3年間で総社市、瀬戸内市、高梁市、矢掛町でアートイベントを開催した。

 今回の受講生は、21歳から78歳までの15人。学生、会社員、地域おこし協力隊などさまざまな人が集まった。2017年6月からスタートした同講座は全20回。会場となる井原市を訪れて歴史を学び、現地の人の聞き取りを行うフィールドワークからスタートした。今回のイベントに当たっては、参加アーティストのセッティング、現地での運営、チラシの作成、ワークショップの企画などを受講生で進めてきたという。

 同イベント事務局の勝野智宏さんは「井原は地場産業である『繊維の糸』、綿花、織物、染色、デニム生地と糸にまつわる多くのことが井原にはある。テーマは糸編。アートの表現が多彩であるように糸も、結ぶ・つなぐ・継ぐなど多くの表情を見せることからテーマが考えられた」と話す。

 イベント期間中は、下町商店街・一番街・井原バスセンターを中心に、岡山在住もしくは岡山にゆかりのある作家による作品展示を行う。昨年12月に約1週間をかけてストアーカンノの壁面にグラフィックアートを完成させた「ACUTE(アキュート)」さん。糸へんで最も画数が多い「●(れん)」の字を進化した古代文字を表現した書家の「蟠龍(ばんりょう)」さん。同作品は、地元の表具店「平井龍仙堂」と共同で高さ180センチ、幅90センチを4枚連ねたびょうぶにして展示する。

 このほか、受講生でもある土屋望さんのダンス、岡山県立大学出身の永田広志さんによるインスタレーションアート、井原高校出身のアーティスト・若松一樹さんのイラスト、岡山大学落語研究会出身の車家化狐(くるまやかっこ)さんの落語なども見ることができる。

 板に打ち込んだくぎに糸をかけていくストリングアート、不用になったジーンズ生地にリベットを打ち込むバッグ製作など受講生が主体となってワークショップを行う。KAIさんがイラストを描いた卓球台を使い、全国中学校卓球大会に出場した市立木之子中学の生徒がラリーを行うパフォーマンスも予定している。

 イベント事務局の宮迫一葉さんは「空き家の利活用など地域課題にも取り組みつつ、地元の人たちが独自でイベントを企画してくれるほどコミュニケーションを多く行ってきた。アートで街を盛り上げるだけでなく、新しい価値の発見や出会い、受講生のイベントマネジメント教育として活躍できる人材を育成したい。受講生たちが一生懸命に企画運営している同イベントを楽しんでほしい」と話す。

 開催時間は、13日=10時~17時、14日=10時~16時。参加無料(ワークショップは有料)

 ●=糸編に戀

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