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岡山出身の写真家が昭和・平成を振り返る写真集「日本の本日」

krAckの前で本を持つ小野博さん

krAckの前で本を持つ小野博さん

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 岡山出身の写真家・小野博さんが12月20日、新刊「日本の本日」を発売した。

新刊「日本の本日」

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 2007年の「ライン・オン・ジ・アース」、2012年の「世界は小さな祝祭であふれている」に続き3作目。小野さんは、総社市出身で東京の美術大学に進学する。学生時代には、アフリカや紛争地など世界50カ国以上を撮影して歩いたという。卒業後、東京で会社員生活をした後、2002年からオランダ・アムステルダムに移住した。小野さんは移住について「オランダは人の目が気にならなかった。総社の町で犬の散歩をしている感覚に近かった。リラックスしていられる場所だと思った」と話す。

 同作品は、自分の生まれ育ってきた「『日本』とは何?」という問い掛けに写真と文章で表現した210ページ。小野さんは「満員電車に揺られ、生きづらさを感じていた。本作は自分のために作った。自分が生きてきた時代を振り返り、いつから居心地が悪くなってしまったのか、事件・事故、震災など自分が感じてきたことを整理した」と話す。

 「私も感じていたように、閉塞(へいそく)感を感じボジティブになれない人は多い。あなたの能力が低いからではない。これでないとだめと思わなくていい。平成が終わろうとする現在、新しい時代をつくる、変われるチャンスがやってくる」とも。

 販売は丸善岡山シンフォニービル店(岡山市北区表町1)、古民家カフェ「krAck(クラック)」(総社市総社3)など。価格=2,200円。

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