
江戸時代末期から200年以上続く温泉旅館「川津屋」
M&Aの対象となりづらい地場産業等の後継者課題を解決する継業支援サービス「ニホン継業バンク https://keigyo.jp/」を運営する、ココホレジャパン株式会社(代表取締役:浅井克俊、所在地:岡山県岡山市)は、新潟県津南町(町長:桑原悠)と連携し運営する「新潟県津南町継業バンクhttps://keigyo.jp/city/niigata/tsunan-niigata/」において、江戸時代末期から200年以上続く温泉旅館「川津屋」(有限会社 逆巻温泉川津屋)の5代目後継者が決定したことをお知らせします。

薬師の湯とも言われる天然温泉
川津屋は、新潟県中魚沼郡津南町の秋山郷に位置する逆巻温泉(さかさまきおんせん)唯一の温泉旅館です。江戸時代末期の創業以来、200年以上にわたり源泉掛け流しの天然温泉が湧き続け、かつては「薬師の湯」として旧草津街道を行く商人や旅人の傷を癒してきました。
日本有数の豪雪地帯として知られる津南町の中でも、特に"秘境"と言われる秋山郷の山中に佇む川津屋は、平家の落人伝説が残る地としても知られています。大正・昭和の人気小説家・吉川英治氏も滞在しながら「新・平家物語」を執筆するなど、多くの文化人に愛されてきました。
川津屋を切り盛りする4代目の吉野徹氏と早坂悠吾氏は、将来を見据え第三者への事業承継を決断。先祖代々200年以上も大切に守り続けてきた歴史ある温泉旅館を未来へ繋ぎたいという想いから、津南町の運営する事業承継支援プラットフォーム「新潟県津南町継業バンク」を通じて、オープンネーム型で後継者を募集したことで、5代目となる後継者とのマッチングに至りました。

(写真左から)継業エリアマネージャー 古池 健二郎、5代目後継者 和田 早苗氏,泰明氏、川津屋 吉野徹氏、津南町観光地域づくり課 風巻領氏、株式会社日本政策金融公庫 長岡支店 宇佐美賢一氏
津南町では、官民連携による事業承継支援の枠組みとして、商工団体、地域金融機関等と「津南町事業承継ネットワーク」を構築しており、ココホレジャパン株式会社を事務局とし、掘り起こしからマッチング、資金調達までをワンストップで支援しています。川津屋の事業承継おいては、継業バンクでのマッチング後、日本政策金融公庫 長岡支店が事業承継資金の融資を実行することで、地域の資源である歴史ある温泉旅館の事業承継が実現しました。

5代目後継者:和田泰明氏、川津屋 吉野徹氏
4代目 吉野 徹氏 コメント
この度「津南町継業バンク」を通じて、和田さんと出逢えたことに心より感謝しております。代々守り続けてきたこの宿は私の生まれ育った大切な場所でもあります。それを未来へ繋いでくださる和田さんをはじめ、ご尽力いただいた全ての方に厚く御礼申し上げると共に、今後ともこの“御縁”を大切にしていきたいと強く願っております。
5代目 和田 泰明氏 コメント
江戸時代末期から続く川津屋さんを継承できることに幸せを感じております。
今までの川津屋さんをそのまま承継させて頂き、後世に残していくことに全力を注いで参ります。
また、新たなサービスにも取り組み、少しでも津南町の交流人口増加に貢献していければと考えております。

津南町では、2022年より後継者不在の地域事業者と全国の継ぎ手候補をマッチングする町公式の事業承継支援プラットフォームとして「新潟県津南町継業バンク」を開設。
2024年からは「継業エリアマネージャー」を設置し、町内事業者の事業承継意向調査や事業者訪問、月1回の相談会を実施し、官民連携の事業承継支援の枠組みである「津南町事業承継ネットワーク」の運営により、事業者の掘り起こし、継ぎ手とのマッチング、資金調達支援などをワンストップでサポートすることで、民間のサービスや国、県の支援が届きづらい町の小規模事業者に対し、公共サービス型の事業承継支援を行っています。
▼新潟県津南町継業バンク
https://keigyo.jp/city/tsunan-niigata/
▼川津屋 募集ページ
https://keigyo.jp/_succession/tsunan0001-2/

社会資本(地域の小規模事業や技術、食文化等)を承継し、地方創生に取り組む「継業」を推進
ココホレジャパン株式会社では、継業・事業承継を起点とした地方創生に取り組んでいます。事業者への事業承継意向調査や地域内の事業承継支援体制構築支援、手数料無料の継業マッチングメディア「ニホン継業バンク」の提供、継業・事業承継支援の地域拠点「継業サポートセンター」の設置および、支援人材の育成・派遣などを、自治体に提供し、公助の事業承継支援に取り組んでいます。

岡山県・瀬戸内海地域を拠点にし、地方創生、SDGs領域に専門性を持つ「全員が移住者」のコンテンツ制作プロダクション。岡山を代表する魚「ままかり」をアンチョビ風にアレンジした「ままチョビ」の商品化、施設に玉ねぎのクレーンゲームを設置するなどした淡路島のタウンプロモーション「おっタマげ!淡路島」など、地域ならではのユニークなプロモーションを企画・展開。「ままチョビ」事業の譲渡を通し、小規模事業の事業譲渡における課題を実感したことから、2020年1月にニホン継業バンクを公開。地域の後継者課題の解決に取り組んでいる。
ココホレジャパン株式会社
https://kkhr.jp/