岡山後楽園の近く、出石(いずし)町で12月1日から「2013クリスマス 出石灯(いずしともし)」が行われている。
出石町後楽園通り周辺のカフェや雑貨店などの9店舗に、店内や通りから見える窓辺にステンドグラスのランプが置かれ、柔らかな明かりで訪れる人を楽しませている。主催の出石アートワールド代表の御園(ごりょうぞの)美邪子さんは「出石町は小さな街。古い建物も多く、和との調和を大切にした。ツリーやイルミネーションとはひと味違うノスタルジックな明かりでホッとしてほしい」と語る。
展示されているランプは、ステンドグラス教室「ステンドグラス花蔵」主催の小松原美秩子(みちこ)さんと生徒20人による作品50点余り。「市民が楽しむこと」が街の活性につながり、「市民と共につくる」を目的の一つとし、プロの作家ではなく同教室に声を掛けたという。小松原さんは「いつもは生徒さんたちの自宅に飾られているランプも、場所が変われば見え方も変わる。作り手にも光を当て、見られることで刺激になり、お互いにプラスになる」と笑顔で話す。
開催を聞きつけた写真愛好家たちも多く訪れ「各地でイルミネーションを撮ってきたが、こんな温かな明かりでというのはほかにはない」と喜ばれているという。期間中、12日、19日はステンドグラスでクリスマス小物などを作るワークショップ(会場「cafe Antenna」、13時~15時、参加費1,000円)や、展示作品のうち値札が付いているものは販売も行う。御園さんは「まだ初回だが多くの方が来てくれている。ここをスタートに何年か後にはほかの地域とも連携して、拡大していけば」と夢を語る。
開催時間は12時~21時(うち4店舗は24時間)。25日まで。問い合わせは「出石アートワールド」(岡山市北区出石町1、TEL 086-221-9939)または「陶芸&ステンドグラス花蔵」(TEL 086-902-1615)。