「OKAYAMA HALAL CENTER(岡山ハラルセンター)」(岡山市北区表町2)が11月1日、あくら通りにオープンした。
「OKAYAMA HALAL CENTER(岡山ハラルセンター)」のレストラン1
同店は、ハラル食品を提供するサラリヤ(愛知県西尾市)の岡山県初出店。1階は、インドネシア、ベトナム、ネパール、インド、スリランカ、タイ、ミャンマーなどの食料品を販売するコンビニエンスストア。2階は、インドネシア料理やインド料理を提供するレストラン、3階は、礼拝室兼コミュニティスペースがある。
店長のAdi Riyanto(アディ・リヤント)さんは、2023年に岡山に来た。インドネシアの大学在学中で、吉備国際大学の3年生でもある。大学では経営を学び、友人2人とオープンの準備を進めてきた。「岡山には、ハラルを食べられる場所がまだ少ない。お祈りをする場所も少なく、インドネシア人が気軽に集まれる場所を作りたかった」と話す。
レストランには、ライスとポテトとドリンクがセットになるフライドチキンのセット、チキンやマトンのカレーとナンのセット、ナシパダンやミーゴレン、ナシゴレンなどインドネシア料理、チキンやシーフードのピザ、タピオカ生ミルク黒糖などのドリンクも提供する。
岡山県によると、県内に住むインドネシア人は2024年6月時点で約3200人。岡山市には、留学生だけでなく、技能実習生やエンジニアなど約1000人が住んでいる。
礼拝室では、毎週金曜に集まってお祈りの時間を持つだけでなく、留学生、ムスリムコミュニティー、サッカーコミュニティーなどが集まれる場所として提供し、ムスリムだけでない人たちのコーランの勉強会なども企画している。
アディさんは、インドネシアにいるときに日本企業で人事や予算管理の仕事をしたことがあった。日本に来てからはホテルのフロントやコンビニエンスストアやスーパーの店員、通訳などのアルバイトをしてきた。大学のある高梁市から岡山市に引っ越して昨年11月ごろに準備を始めた。最も苦労したのは、不動産の契約だったという。6月には一度諦めて高梁市に戻ったが、8月に契約することができた。「どんなことをするのか、うるさくないのかなど、一つ一つ説明した。市役所の職員、大学の先生など多くの人のおかげでオープンできた」と話す。
「インドネシア人にとって岡山はあまり知られていない場所。インドネシア人が岡山で安心して暮らせる場所となるように、できることをやっていきたい」とも。
営業時間は11時~22時。月曜定休。