岡山県立岡山南高等学校(岡山市北区奥田2)で5月14日、パクチーを素材として活用したアイスクリームの試食会が行われた。
商業学科の授業「課題研究(商業クラブ)」を中心に、岡山の特産品などを使った商品開発を通し地域活性化に取り組んでいる同校。本年度は岡山特産品としてのブランド化が進む「岡山パクチー(岡パク)」を使ったアイスクリーム「おかやま愛ス」の開発を行い、販売に向け準備を進めている。
今回、試作に協力しているMISAO牧場(南区北七区)から試作品を持ち込み、パクチー生産者の植田輝義(黄ニラ大使)さんと、商品を監修した寺田真紀夫さん(リストランテ寺田のオーナーシェフ)らを招き、生徒33人、関係者全員で試食会を行った。
最終候補に残ったパクチーアイス「はちみつレモン風味」と「抹茶風味」。試食と議論を重ねた結果、21対12の多数決で、今回販売するのは「はちみつレモン風味」に決まった。
「企画から製造、パッケージのデザイン、販売まで一貫した流れを経験することは生徒たちにとって貴重な経験になる。地域の名産品などをあらためて認識することで、地元岡山に、特産品に、そして商業にと、より興味が向いてくれたのが何よりの収穫」と担当の熱田(あつた)みちる教諭。
寺田さんは「学校関係者や地元の有志との共同事業で、岡山の良さを凝縮したような商品を誕生させることで県民が岡山を見直すきっかけづくりにしたい」と話す。
天満屋岡山店(北区表町2)でも6月7日~11日の期間限定で販売することが決まった。平日は授業以外の時間帯には生徒が販売も行い、8日・9日は終日、生徒が販売する。