岡山芸術交流のパブリックプログラムの一つ「オルタナティブマップ」が現在、岡山市内各所で配布されている。
普段目にする道路マップや観光マップとは違い、普段立ち止まって見ることの少ない「素晴らしい」「面白い」ものを集めた同地図。黄、赤、青の3種類で、表紙に「眼」をデザインした「発見」編は美術館エリア、「鼻」をデザインした「探求」編は西川エリア、「口」をデザインした「伝播」編は奉還町エリア。
各エリアに30カ所のポイントを見つけ推薦したのは、奉還町でギャラリーSatelliteを運営する桑田奈美枝さん、表紙などデザインも担当したCOCHAEの軸原ヨウスケさん、日本ピクトさん学会長でコピーライターの内海慶一さん。
リアム・ギリックさんがデザインした岡山芸術交流2016の「眼」は岡山駅の壁面にもメッセージと共に掲出されている。「眼」のオマージュとなっている「発見」編はネット上でも反響を呼んでいる。同リーフレットと同じ構成を使いアートが並ぶページには街の見どころが並んでいる。
制作に関わった内海さんは「同芸術祭に訪れた海外、県外の人には、街に溢(あふ)れているもう一つのアートにも目を留めてほしい。県内の人でも半分以上気付いていないのでは。背景、歴史、文化を知れば今まで知らなかった岡山の街が見えてくる。街歩きを楽しんでほしい」と話す。
配布場所は、市役所、岡山市立オリエンタル美術館、公民館、区役所など。ウェブデザイナー脇英巳さんにより制作されたマップサイトも公開している。