
岡山経済新聞(オカケイ)編集部&読者の希望者で毎月、岡山のカレー店を巡る「オカケイ・カレー部」第4回のリポートです。
「岡山カレー17」(岡山市北区丸の内1)の店主は、サッカーJ1「ファジアーノ岡山」の選手だった関戸健二さん。神奈川県出身の関戸さんは2012(平成24)年に同チームに入団。引退した2022年まで11年間、ファジアーノ岡山のみでプレーした「ワン・クラブ・マン」としてもサポーターから愛された選手だった。現役引退後、2023年8月7日に開店。店名は現役時代の背番号「17」にちなんで名付けた。開店時から夫婦で切り盛りしている。

現役時代からスパイスカレーに興味は持っていたが、引退後にカレー店を営むこととしたのは、偶然のようなものだった。引退後には「SATISFACTION CURRY & CAFE(サティスファクション・カリーアンドカフェ)」(岡山市南区万倍)で働いたこともあった。一時的に大阪に住まいを借り、カレーの食べ歩きと研究の日々を送った。大阪では数店で修業したが、特に一番好みの味だった「コイチカレー」(大阪市中央区)での修業が自分の味を作るために勉強になったという。

この日のカレーは、「ケララチキンカレー」「ベジタブルカレー」「ポークカレー」の3種類。トッピングは、目玉焼き・スパイス玉子・パクチー・炙(あぶ)りチーズなどが選べる。自身にも子どもがいるからなのか、開店当初から「お子様カレー」も準備している。
今日の部員は4人。3種をあいがけでそれぞれが組み合わせを楽しんで食べた。カレーには、副菜3種とパパド(豆の煎餅)が付く。スパイス玉子をトッピングする人もいれば、ラッシーを飲む人もいて、楽しみ方は人それぞれ。
オープンの頃、取材した記事には、「選手として食事に気を遣っていたので、私の作るスパイスカレーは辛さなど体に優しめ」とある。この日も「スープを飲んでいるように優しいカレー」「野菜カレーはポトフを食べているよう」「辛口はスパイス効果でほんのり汗が額ににじむ」「スパイスカレー初心者や苦手な人には薦めやすい」「キーマカレーもサラッとした食感」と、全員が優しさに癒やされるカレー体験を過ごした。
スパイスの効果なのか、夜になっても空腹になることはなく、満足感と満腹感もしっかりあった。



オープンした頃は、皿に小分けにしたミールス形式で提供していた。1年ほど前から1つの皿にに盛り付けることに変更した。「食べ方が分からないという声を多くもらった。分かりやすさ重視です」と関戸さん。
同店は週ごとに3種のカレーを提供する。過去に提供したメニューを確認してみると、「ケララチキンカレー」をメインに、「あさりのココナッツカレー」「牛すじカレー」「スペアリブポークカレー」「厚揚げと野菜のホワイトカレー」、17日限定の「千両なすとひき肉のカレー」など多くの味が楽しめるのも魅力。

今となっては店主の関戸さんがサッカー選手だったことを知らない人も多く訪れるカレー店。ファジアーノ岡山の選手や監督、OBなども訪れることもあるとか。2025年は、J1に昇格した初めてのシーズンとして盛り上がる岡山。サッカー選手のセカンドキャリアとして、岡山出身ではない関戸さんが岡山でサッカー以外の分野で活躍していることは、後輩たちの道標ともなり、岡山のサッカーの盛り上げ役になっている。
カレー店とは別に、最近スタートしたユーチューブチャンネル「裏Curry17」では、「なぜカレーにはまったかのか」「オープン当時の裏話」なども知ることができる。同チャンネルには、夫婦け合いによる動画がアップされており、「ほのぼの感」「仲良し感」がにじみ出ていて、カレーの優しい味、店の雰囲気は2人の人柄が元になっていると感じるカレー部でした。
(文=岡山経済新聞・山口光司)
オープンして半年後のオカヤマカレー17の記事
ファジアーノ岡山の元選手がカレー店「オカヤマカレー17」 開業から半年
裏Curry17 Youtubeチャンネル
これまでのカレー部の活動
第1回は、パイシーパイス
第2回は、スリランカカレー・ワラン
第3回は、ゲストハウス「KAMP」
オカケイカレー部員を募集中。私も一緒にカレーを食べたい。カレー店の記事を書きたいという人を募集しています。カレー部では、カレーのおいしさを「美味しい」ではない言葉で伝えていきます。