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岡山経済新聞/オカケイ・カツラーメン部 第2回は中華そば専門店「広松」

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カツラーメンの発祥・続編

 前回から始まったカツラーメン部。カツラーメンの発祥について、こんな話を入手した。カツラーメンの元祖は、台湾の排骨拉麺(パーコーメン)。1960年代、東京ヒルトンホテル(現在のザ・キャピトルホテル東急)総支配人のリチャード・ハンデルさんが、日本で初めて提供したといわれている。現在も同ホテルでは、国産豚ロースを2時間30分ほど秘伝のタレに漬けて2度揚げして提供するという。いつかは東京遠征したい。

中華そば専門店「広松・東古松店」

 今回訪れたのは、中華そば専門店「広松・東古松店」。1991(平成20)年創業。カツラーメン部と言いながら、同店のメニューにはカツラーメンはなく、中華そば(900円)にトッピングのトンカツ(500円)をのせるセルフカツラーメンの店。

 同店の定番とされるのは、「中華そばとカツ丼(小)セット」(1,450円)。客が注文時に「名物」とスタッフに伝えるほど、よく親しまれている定番メニューの一つ。カツ丼は、卵とじではなく、デミグラスソース。初代店主が洋食店出身だったことから、デミグラスソースのカツ丼を提供したとか。

 2代目によると、ラーメンにのせるトッピングのトンカツは創業時から存在して、カツ丼は創業後、しばらくしてからメニューに追加されたという。初代は、トンカツはラーメンにのせることを前提として揚げ始めたということになる。

 中華そばのスープは、豚骨ベースに数種類の野菜が入ったしょうゆ味。見た目は濃い色をしているが、色の印象ほど濃い味付けではない。しかしながら、ニンニクがよく利いている。ここでもトンカツの油が甘みを増して食欲をそそる。

 トンカツは衣を厚くせず、肉と一体化している。スープにしっかり沈んでいても、衣が?がれるない。丼に端から端まで並ぶように1枚半のトンカツがのっている。麺は中細麺でスープがよく絡む。麺は比較的、すっとすすれるくらいが軽くてちょうどいい。麺の大盛りは「大(半玉)」(150円)、「大大(1玉)」(350円)、「大大大(1玉半)」(550円)と増やすこともできる。

 チャーシューは薄切りで脂身が多く、食べやすい。スープの染みたトンカツを食べるために、麺もチャーシューも少し軽めに設計されているかのように思えてくる。スープの塩味は強くなく、スープをついつい飲んでしまう。

 トッピングには、トンカツのほかに唐揚げ(400円)、ジャンボ揚げギョーザ(170円)、コーンやワカメ(以上150円)などもある中、特製カツ丼用に提供されている生卵(50円)をラーメンにのせて食べる部員もいた。

 岡山には、ラーメンとデミグラスソースのカツ丼をセットで食べられる店がいくつもある。デミグラスソースのカツ丼は「野村」(岡山市北区平和町)の「ドミカツ丼」が発祥とされ、創業は1931(昭和6)年。

 カツラーメンを提供している店のうち、ラーメンとカツ丼のセットを提供する店も多くある。今回のようにトッピングとしてトンカツを提供しているが、カツラーメンは提供していない店もある。

 部員の中には、中華そば・トンカツトッピング(カツラーメン)にカツ丼(小)のセットを食べた人もいた。カツラーメンだけでも欲張りなメニューに見えるが、味の濃さや塩味などの調整が絶妙でスルッと食べられてしまう。むしろ、白いご飯があることで箸休めになり、ますます勢いがましたようにも思えた。

 営業時間は、11時~15時、17時~21時。木曜定休。

(文=岡山経済新聞・松原龍之)

第1回は、浅月本店の「カツそば」

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