岡山・下石井公園(岡山市北区幸町)で3月10日、「有機生活マーケット・いち」が開催された。
2011年11月に始まった「いち@岡山」。3・11以降の新しい暮らし方の提案として、これまでも西川緑道公園で4回のマーケットを開いてきたが、3月のマーケットは慰霊の意味も込め規模を拡大して開催。昨年に続き2回目となる今年も3・11に近い日曜日を選び、通常より約20店多い69店が参加した。
この日は突風が吹き途中雨が降る悪天候にもかかわらず多くの来場者が訪れ、開始から1時間で商品が完売する店も。被災地やボランティアによる支援の様子を収めたドキュメンタリー映画「Pray For Japan」の上映会や、自分の生き方について考える若者50人と岡山で活躍する魅力的な社会人とのトークイベント「だっぴ50×50」も、隣接する西川アイプラザで同時開催された。
会場ではアクリル樹脂で固められた石巻の石を象徴的に飾った献花台が設けられ、花はマーケット内でも販売。用意した100本は完売し、花の売り上げの一部は被災地への復興支援を行う団体「岡山バトン」に託され役立てられる。
実行委員長の高橋真一さん(38)は「忘れてはいけない3・11の悲惨な出来事と、いち@岡山の開始から2年が過ぎた今、多くの人たちと思いを共有しながら継続できてることを心から感謝するとともに、次世代の暮らしの礎をつくるために、これからもさまざまなアクションを起こしていきたい」と話す。