ボタニカルシェーク専門店「COCO&NATSU(ココアンドナツ)」がJR岡山駅構内の商業施設「さんすて岡山南館」(岡山市北区駅元町)にオープンして1カ月がたった。
ボタニカルシェーク専門店「COCO&NATSU(ココアンドナツ)」のストロベリー(M)
岡山県産の白桃やマスカット・オブ・アレキサンドリアを使った「こだわり果実のコラーゲンゼリー」を販売する果実工房(南区古新田)が運営する同店は、3月3日にオープンした。昨年3月にさんすて岡山に出店した直営店「GOHOBI(ゴホウビ)」の一角にテークアウトスペースを作った。
ノリッシュ・ジャパン(愛媛県松山市)が輸入販売するビーガンアイスクリーム「NICE CREAM(ナイスクリーム)」を使って作ったシェークを販売する。ナイスクリームは、牛乳や卵を使わずココナツミルクで作る。フルーツソースには、北海道産のてんさい糖を使っている。
メニューは、福岡県産のあまおうイチゴを使った「ストロベリー」、兵庫県産カベルネ・ソービニヨン果汁と北海道産のハスカップを使った「カベルネ・ソーヴィニヨン&ハスカップ」、八丈島のフルーツレモンを使った「八丈レモン」、岡山県産の桃のピューレと高知県産のショウガを使った「ピーチ&ジンジャー」、岡山県産マスカット・オブ・アレキサンドリアのピューレと愛媛産・広島産の瀬戸内レモンを使った「マスカット&レモン」のほか、ハスカップ、ピーチ、マスカットの全8種を準備している。価格は、Sサイズ=各350円、Mサイズ=各450円。
果実工房は、製菓会社に勤めていた平野幸司さんが2011(平成23)年に創業。岡山にUターンして勤めた果物卸売会社では、多くの廃棄されるフルーツを目の当たりにした。色・形・大きさ・硬さなど規格外のフルーツ、箱のサイズに合わせてカットされたブドウの粒などを商品化することを考えたという。
平野さんは「捨てられてしまうフルーツのフードロスを減らしたい思いで始めた。農家さんをトラックで回り、仕入れてきた。規格外のフルーツは使える部分が少ないことも多く、一つずつ包丁を入れて分別する必要があり、手間がかかる」と話す。
店のマスコットキャラクター「ココちゃん」と「ナツちゃん」は、同社のスタッフの妻がデザインした。おかっぱ頭のココちゃんは田舎に住んでいてミルクが飲めない。ロングヘアで都会育ちのナツちゃんはココちゃんにミルクを使っていないビーガンシェークを作ってあげるというストーリー。今後も新商品に合わせてストーリーを紡いでいくという。
「カロリーや健康を気に掛ける人やビーガンに興味のある人に、気軽に試してもらいたい。高校生でも飲めるように価格も抑えた」と来店を呼び掛ける。今後は、月に1回のペースで新商品を提供する予定。マンゴーやパイナップルなどのフルーツを予定している。
営業時間は7時~21時。