岡山市北区内の中之町商店会が「岡山市中之町街づくり株式会社」(岡山市北区表町1)を設立し、これを記念したセレモニーが12月21日に開かれた。
およそ80の商店で成る同商店会が100%出資し、商店会の店主ら6人を中心とする役員と3人の社員での門出となった。10月1日に設立、中之町商店会も含め470店ほどが集まる県内最大の表町商店街を中心とした中心市街地の活性化を担う。岡山市からの「地域活性化のモデルケース創出」としての受託事業も決定したという。
当日は岡山市長の祝辞や関係者代表による鏡開き、乾杯などが執り行われ、同時に商店会青年部による「中之町バル」なども開かれた。
片山さんも表町で衣料品店を営む一人。「この十年来、商店街全体も、一商店主としても厳しい時代が続いている。新しい事にチャレンジしなければならないという危機感から、今回仲間と株式会社という器を作り活動をスタートさせた。さまざまな立場の経営者、地権者の集まる商店街だからこその調整の難しさもあるが、一致団結すると大きな力にもなるというメリットもあるはず」と期待を託す。
「本格的な活動は2014年から」という片山さんだが、セレモニーに先駆けて12月16日には、「街づくり定期勉強会」を開いた。講師には「高松丸亀町商店街」の熊紀三夫さんを招き、商店街関係者らに広く声を掛けるなどしながら、活動の趣旨や方向性を共有する活動を始めている。
片山さんは「まずはスモールビジネス。そして活動事例、成功事例を積み重ね、さまざまな立場の商店街関係者にも市民のみなさんにも喜んでもらえる商店街、住みよい地域を目指したい」と意気込みを見せる。