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岡山天文博物館が皆既月食をライブ配信 天文ショーでリラックス時間を

岡山天文博物館の学芸員・松岡友和さん

岡山天文博物館の学芸員・松岡友和さん

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 岡山天文博物館(浅口市鴨方町)が5月26日、皆既月食ライブ配信を行う。

岡山天文博物館の外観

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 隣接する国立天文台と共に1960(昭和35)年に開館した同館。ドーム直径10メートルのプラネタリウムや4次元デジタル宇宙シアター、太陽の黒点などの観測ができる太陽ドームなど設備を備えている。2018(平成30)年、アジア最大級3.8メートル新技術反射望遠鏡「せいめい望遠鏡」を備える京都大学・岡山天文台が隣に開設し、2つの天文台の施設や研究の展示も行っている。

 前回の皆既月食は2018(平成30)年7月28日だったが、悪天候のため見ることはできなかった。今回見ることができれば、2018(平成30)年1月31日以来となる。

 5月26日は、太陽と月の間に地球が入り起こる皆既月食が見られる。地球の影に入り始める部分食が始まるのは18時44分。同館のある浅口市の月の出は19時、日の入りは19時9分であるため、南東の空に姿を見せたときには部分食が始まっている。

 月が地球の影に完全に隠れる皆既食は20時9分に始まり28分まで続く。皆既食の間、月は真っ暗とはならず赤銅色に輝く。地球には大気があることから曲げられた光がわずかに月に届き赤黒くなるという。

 同館学芸員の松岡友和さんによれば、時間と共に変わる明るさと色、月の満ち欠けとは違う影の付き方、満月の場合見えなくなってしまう星と同時に見えること、皆既月食中に近くにある「さそり座」の赤い1等星アンタレスとの色の違いなどが見どころだという。

 ライブ配信は、当初20人限定で観望会と同時に行う予定だった。岡山県が緊急事態宣言を発出したことからライブ配信のみとした。配信の始めにスタッフが皆既月食の解説などを行う予定。

 松岡さんは「緊急事態宣言中で家にいる人も多いはず。肉眼でも見られる天体ショーで、毎日のストレスを忘れてリラックス時間を過ごしてほしい。肉眼と配信の両方で見比べたり、スマートフォンで写真を撮ったりして楽しんでほしい」と話す。

 配信時間は19時10分~22時。現在、岡山県内に緊急事態宣言が発出されたことから5月31日まで閉館中。

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