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岡山の廣榮堂で、目の前で焼くどら焼き パクチー畑でとれた蜂蜜と

(左から)店長の山本聖子さん、パクチー生産者の植田輝義さん、社長の武田浩一さん

(左から)店長の山本聖子さん、パクチー生産者の植田輝義さん、社長の武田浩一さん

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 廣榮堂(こうえいどう)中納言本店にある茶房「ひねもす」(岡山市中区中納言町)が10月1日、パクチー畑で採取したハチミツをたっぷり使用した「ホットケーキ風どら焼き」の提供を始める。

パクチー畑で採取したハチミツをたっぷり使用した「ホットケーキ風どら焼き」1

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 廣榮堂は、1856年に瀬戸物店から菓子店へ商売替えをし、現在の吉備団子などを製造販売する和菓子店になった。同店は2019年12月に改装オープン。ひねもすコーヒー(650円)、抹茶、日本茶(以上500円)などのドリンクのほか、むかし吉備団子(250円)、目の前で焼く「焼きたて調布」(700円)などの和菓子を提供する。ランチメニューには、野菜ソムリエのまえだまさこさんが監修する「ひねもす御前」を月替わりで準備している。

 今回の商品は、黄ニラ生産者で「黄ニラ大使」としても活動する植田輝義さんが収穫した蜂蜜を生地に混ぜ、熱伝導性の高い銅板の上で焼く。焼く様子は目の前で見ることができる。焼いた5枚の生地を重ね、蒜山(ひるぜん)ジャージー牛のバターの上に蜂蜜、岩塩をかけて提供する。トッピングに北海道産小豆を使った粒あんをのせることもできる。価格は800円。1日8食限定。

 植田さんの運営する農業法人アーチファームでは、岡山パクチーの生産も行っている。昨年から約8万匹のミツバチをパクチー畑で飼い、取れた蜂蜜を今年8月に備前国総社宮(岡山市北区祇園)に奉納した。

 植田さんは「15年以上前から、蜂蜜を商品化したいと思っていた。百花蜜なので、パクチーの風味が直接するわけではないが、岡山パクチーと同様にすっきりして食べやすい。ミツバチを飼い始めて、これまで以上に環境に配慮するようになった。畑の風景を思い浮かべながら、大切に味わってほしい」と話す。

 廣榮堂社長の武田浩一さんは「植田さんの人柄に引かれた。ランチに黄ニラを使ったすしを季節限定で提供している。米、小豆、黒糖、栗など国産の素材を選び、素材の味を楽しめる工夫をしている」と話す。店長の山本聖子(しょうこ)さんの発案で、藤原店やブランチ岡山北長瀬にあるカフェで喫茶やランチをスタートした。メニューだけでなく、コーヒーカップや皿選びなども行っている。

 営業時間は9時~17時。

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