「ももたろう岡山・虹の祭典2021レインボーパレード」が11月28日、開かれる。
性的少数者「LGBTQ」が、差別や偏見にさらされず前向きに生活できる社会の実現を目指す活動の一つ。国内では1994(平成6)年に同様のパレードがスタートした。中国地方では岡山が初開催。当初は昨年9月に予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期した。
2015(平成27)年に東京都渋谷区が施行した「同性パートナーシップ制度」は、現在では100以上の自治体で施行している。2019年(平成31)年には総社市、2020年には岡山市が同制度を施行している。
イベントテーマは「We are all with youひとりじゃないよ」。実行委員会共同代表の市川明美さんは「LGBTQの当事者が集まり可視化されることで、当事者もそうでない人もさまざまな人が街に暮らしていることを知ってもらう。また、自らが当事者であることを家族や友人に話せない人に、理解し受け入れられる場所があることを伝えたい」と話す。
横断幕やTシャツなどを製作する資金は、今年8月に実施したクラウドファンディングで、約200人から100万円以上を集めた。
当日は、12時から石山公園(岡山市北区石関町)でセレモニーなどを予定している。14時に同公園をスタートして、桃太郎大通り、表町商店街などを歩き戻ってくる。
市川さんは「コロナ禍は多くの困難に向き合う機会となった。抱える悩みや孤独、苦しさは違っても分かち合える、理解し合える社会はつくれる。LGBTQの当事者だけでなく、誰でも参加してほしい」とも。
会場には、岡田商運(中区江崎)の10トントレーラー「虹トラ岡山」が登場する。トレーラーには、玉野市出身の書道家Maaya Wakasugiさんが描いた8色のレインボーと、テーマが描かれている。
開催時間は12時~16時。事前登録が必要で、定員は300人。17時からはアフターパーティーを開く。
27日18時からは、共同代表の浅沼智也さんが監督・主演を務めるドキュメンタリー映画「I AM Here~私たちはともに生きている~」の上映会をbar「AX」(北区野田屋町1)で行う。開催時間は18時~20時。定員は30人。料金は1,000円。