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岡山で芥川作品「杜子春」をダブルキャストで上演 現代を生きるとは何か

舞台「偽作・杜子春」を上演する岡山演劇集団サライの葛原一也さん

舞台「偽作・杜子春」を上演する岡山演劇集団サライの葛原一也さん

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 舞台「偽作・杜子春(とししゅん)」が11月27日・28日、岡山県天神山文化プラザ(岡山市北区天神町)で上演される。主催は岡山演劇集団サライ。

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 岡山演劇集団サライは、脚本・演出を手掛ける葛原一也さんが演目ごとに役者を集め上演する演劇ユニット。同作品では、主人公の杜子春役を岡田夏美さんと藤田昌士さんのダブルキャストとした。老人(仙人)役の額田信一さん、盧珪(ろけい)役の岡山劇団SKAT!!に所属する龍さん、鈴玲(りんれい)役の金田七子さん、母役の渋野由希子さん、商人役のPukaさんが出演する。

 葛原さんは「岡山大学演劇部に所属する藤田さんと金田さんは初出演。当初、脇役として出演予定だった藤田さんの真っすぐさや舞台を引っ張っていく能力を買い、主役に変更した。同じ脚本から2人の違う個性が輝き始めた」とキャスティングについて話す。

 原作「杜子春」は、芥川龍之介が1920(大正9)年に発表した短編小説。題名に「偽作」を入れたのは、原作から大まかなストーリーは変更せず、葛原さんが脚本を書き直したため。「しゃべり言葉ではなく、文学的な文章のようなせりふで構成されている。理解はできるがふに落ちない不思議な話。日本語の持つ曖昧さや奥深さを、せりふから感じてほしい」と話す。

 「主人公は駄目な人だが、純粋な心もある。価値観が多様化した現代において、生きるとは何かを作品を通して伝えたい。原作を知っている文学好きな人、若い世代にも見てほしい」とも。

 開演時間は、27日=15時、19時、28日=11時、15時。チケットは一般=前売り2,000円・当日2,500円、学生・65歳以上・障がい者手帳持参者=前売り1,500円・当日1,800円。

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