カフェ「豆と餅」(岡山市南区古新田)が12月10日、オープンした。
1881年創業のきびだんご製造会社「山脇山月堂」(中区桑野)が新規事業としてオープンした。1961(昭和36)年創業の豆腐店「増田豆富(とうふ)店」の豆腐を使った料理を提供する。コルセットやサポーターを製造販売する「ダイヤ工業」の自社ビルで、健康な体づくりのための総合施設「ロコステ」の1階店舗として入居した。2階はグンゼスポーツクラブ。
「増田豆富店」は岡山県産の大豆トヨシロメを使い、全国名水百選に選ばれた雄町の冷水を使い製造している。大豆粉から作ることによりおからを出さず、食物繊維を多く含んだ豆腐を作ることができるという。
「山脇山月堂」は、新型コロナウイルス感染拡大で観光客が減少し、きびだんごなどの土産物の販売が低迷した。昨年、「大福屋山月」(北区田町1)をオープンし、新商品の大福やマリトッツオ風の大福「モチトッツオ」などを販売した。昨年5月、同店と同じビルに「増田豆富店」が営業する豆腐料理店「御豆処□(おまめどころます、□はます記号)」がオープンしたことをきっかけにコラボ事業を計画し始めた。
メニューは、「揚げ出し豆富定食」「純豆富定食」「唐揚げ定食」(以上1,100円)、「豆乳グリーンカレー」「豆富丼」「週替わり豆富定食」(以上990円)を準備する。白みそを使ったみそ汁やおからを使ったポテトサラダ、豆乳を使ったタルタルソースなど提供するほか、きびだんごや大福など作りたての菓子も添える。
このほか、大福ののった「大福パフェ」(660円)、「豆乳パンナコッタ」(440円)、「豆富ドーナツ」(550円)とコーヒーなどのドリンクを用意している。今後はテークアウトや総菜の販売も予定している。
「山脇山月堂」の専務取締役・安部真良さんは「増田豆富店の豆腐が大好きで出店を計画した。和のテイストと健康をテーマに、見た目だけではなく食べておいしいものを提供する。コロナ禍で助けてもらった地元岡山の人に楽しんでもらえる店にしたい。国道2号線から見える大きなのれんを目印に来てほしい」と話す。
営業時間は11時~16時。火曜定休。来年から夜営業を予定。