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岡山・矢掛高校3年生のお笑いコンビ 大阪でも岡山弁の漫才を

(左から)高校生お笑いコンビ「うるをぼえ」山県健明さんと佐藤大地さん

(左から)高校生お笑いコンビ「うるをぼえ」山県健明さんと佐藤大地さん

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 高校生お笑いコンビ「うるをぼえ」が3月、矢掛高校(矢掛町)を卒業する。

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 「うるをぼえ」は、ツッコミ担当の佐藤大地さんとボケ担当の山県健明さんの2人。中学校時代、漫才が大好きだった佐藤さんは、セリフを書き起こし、友人たちとお笑いコンビ「和牛」などのネタを真似して遊んでいたという。高校生になった佐藤さんが高校生の漫才コンテスト「ハイスクールマンザイ」に出ないかと山県さんを誘い、コンビを結成した。

 昨年12月に開催された「ハイスクールマンザイ2021」では、673組の高校生から準優勝に選ばれた。19回目を迎える同コンテストの審査員は、オール阪神・巨人、板尾創路、笑い飯、マヂカルラブリー。新型コロナウイルス感染拡大の影響で事前に収録した動画で行われた審査では、漫才「リモート面接」を披露した。昨年の漫才コンクール「M-1(エムワン)グランプリ」でも1回戦を突破した。

 準優勝を振り返って、佐藤さんは「3年連続でリモートだったことは悔しいが、山県が平気で失礼なことを言いまくり私が踊らされる姿はうるをぼえの漫才の集大成ができたと思う。マヂカルラブリーの野田クリスタルさんにおもしろかったとほめてもらえたことがすごくうれしかった」と話す。

 同コンビは、新型コロナウィルス感染拡大の影響で漫才をする機会が減る中、昨年10月には中川公民館(矢掛町本堀)の寄席に出演した。昨年4月には「FMくらしき」(倉敷市白楽町)でラジオ番組「うるをぼえのかいしんのいちげき!」の放送もスタート。山県さんは「学校では漫才を披露したことがなく、卒業式では披露してほしいと言われたが断った。学校の先生はいつも応援してくれ本当に感謝している」と話す。

 卒業後、2人は香川県の高校生お笑いコンビ「夜歩き」らともにNSC吉本総合芸能学院(大阪市中央区)に入学する予定。「漫才が好きで、全国の舞台を回れるようなコンビになりたい。大阪のお笑いコンテストやM-1グランプリで優勝したい」と佐藤さん。山県さんは「公務員になるのをやめ芸人になるからには、体を張ってでも何でもやりたい」と話す。

 2人は現在、大阪での部屋探しと3月20日に開催する「高校生芸人の寄席in BAR舞台袖」(大阪市中央区)の企画や打ち合わせに忙しい。

 佐藤さんは「お笑いコンビ『千鳥』やアーティストの藤井風さんの波に乗って岡山弁の漫才をどんどん披露していきたい。高校を卒業することで、区切りを付けるためにコンビ名も変更するつもりでいる。まだ決まっていない。一人前になったら、凱旋(がいせん)ライブもやりたい」と意気込む。

 現在、ユーチューブで約30本の漫才を公開している。

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