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総社駅にレンタルスペース「アドリバ」 木材を使ったシンボルツリーも

まちづくり合同会社「縁社屋」の後藤大夢さん

まちづくり合同会社「縁社屋」の後藤大夢さん

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 井原鉄道「総社(そうじゃ)駅」の改札前の駅員室を改装したレンタルスペース「ステーションラウンジ・ADORIBA(アドリバ)」が9月1日、オープンした。

駅員室を活用したアドリバ2

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 井原鉄道は、同駅から倉敷市真備町、矢掛町、井原市を通り、「神辺(かんなべ)駅」(広島県福山市)までの41.7キロを結ぶ。総社駅はJR総社駅に隣接し、伯備線と吉備線の2線が乗り入れている。駅は1日約7000人が利用する。

 同駅の駅員室は10年以上、使われていなかった。JR総社駅の倉庫として一部使われていたが、昨年春にJR総社駅の改札も無人化したことをきっかけに同室の活用を計画したという。2020年に総社駅前に鉄道ギャラリー&スペース「総社クロスポイント」(総社市駅前)を開設したまちづくり合同会社「縁社屋(えんじゃや)」(同)が企画し、レンタルスペースとして貸し出す。

 スペース面積は約13平方メートルで、長机2台と業務用冷蔵庫、流し台がある。7時から19時まで貸し出す。7時~11時、11時~15時、15時~19時のいずれも2,500円。ポップアップショップとして飲食などの販売だけでなく、大学などサークル活動、オンライン会議や英会話の少人数レッスンの場所としての利用を想定している。

 現在、月曜~金曜の15時から、「海鮮DON丼丸総社店」(駅南1)が「総社駅ADORIBA店」を営業する。メニューは、鮨(すし)むすび、弁当、サンドイッチ、唐揚げなどを用意。火曜の7時からは、NPO法人吉備たくみ会(倉敷市東町)がおにぎり弁当、サンドイッチなどを販売する。このほか、安達勝利さんがエフエムくらしきの番組「総社のオヤジとROOKIES」の収録場所として利用している。

 同駅の改札前には青色の待合椅子があったが、岡山県立大学デザイン学部建築学科の畠和宏助教らの協力で、円形のベンチを製作した。ベンチは直径約2メートルで、中央には井原鉄道のロゴマーク「IR」をあしらい、全駅名を彫ったシンボルツリーを作成した。

 このベンチは、畠ゼミの卒業生で現在、新庄村の地域おこし協力隊の河田達さんが木材加工機械「CNCルーター」を使って製作した。駅のシンボルとして待ち合わせたり集ったりする場所となることを願っているという。

 縁社屋の後藤大夢さんは「通勤、通学で多くの人が利用する駅なのに、通り過ぎるだけの場所になっている。駅前には飲食店は少なく、コンビニなどもない。いつも誰かがいて、集まりたくなる場所にしていきたい」と話す。

 名前のアドリバは、「気の向くままに」を意味するアドリブと、「場」を組み合わせた造語。公募した約20点の中から井原鉄道、総社市、岡山県立大学の畠ゼミ生が「多くの人が気ままに楽しめる憩いの場所にしたい」という思いを込めて選んだ。

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