着物など販売イベント「きものと私の大人支度」が4月26日、総社のコミュニティースペース「FLCB」(総社市中央2)で始まった。
総社在住の福田雅枝さんが1972(昭和47)年、「みやび呉服店」を開業。20年後、岡山市内へ移転し、2019年ごろまで営業していた。同店で取り扱っていた着物・反物、帯など100点以上を販売する。訪問着、小紋、付け下げ、つむぎなどを3,000円~5,000円で販売。
当日は、着付け教室や着物レンタルの「キモノラボK」の村木啓子さんが相談に乗る。福田さんも期間中、来場する予定。
福田さんは現在、93歳。中学3年生で終戦を迎え、父親が呉服店を開業。高校3年生の頃には店の手伝いをしていたという。結婚し、娘が大学に進学したタイミングで独立開業した。当時は、山を売って着物を作る人もいたという。
福田さんは「10分の一くらいの価格で販売する。蚕から絹を作り、染め、刺しゅう、絞りなど、とても繊細で丁寧な技術が着物にはある。茶道など着物を着る習慣がある人も、触れる機会のない人にも日本の伝統を感じに来てほしい。母から子、孫へ引き継ぐほど高価で、価値のある着物に触れて、家族や親子の関係性など考えるきっかけとしてほしい」と話す。
このほか、着物リメーク商品を販売や古着の無料引き取りも行う。
開催時間は10時~17時。今月29日まで。