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岡山の三宅酒造で浮き玉のインスタレーション ガラス玉3000個使う

インスタレーションアーティストのヨシヤタグチさん

インスタレーションアーティストのヨシヤタグチさん

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 東京在住のインスタレーションアーティスト、Yoshiya Taguchi(ヨシヤタグチ)さんの個展「DETOXIFICATION(デトクシフィケイション)」が現在、日本酒醸造所「三宅酒造」(総社市宿)で開かれている。

Yoshiya Taguchi(ヨシヤタグチ)さんの個展「DETOXIFICATION(デトクシフィケイション)」1

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 ヨシヤタグチさんは2019年7月、アーティスト活動をスタート。同展は、香川県直島、東京、福岡などで開かれ、今回が5会場目。

 インスタレーション作品には、100年以上前に使われていたガラス製の漁具「浮玉」を使う。会場では、約3000個の浮玉を足元に並べ、顔の高さに釣り配置する。浮玉は網を浮かせるために使う道具だが、製造されていないため、漁師から譲り受け、コケや汚れを磨いて使う。

 作品には入場者が触れることができ、持ち帰ることもできる。会期中、浮玉の位置を調整することはせず、体に触れるなどして場所が変わることなども含めて作品としている。

 ヨシヤタグチさんは「コロナ禍は人とリアルに話す機会が減り、偶然の出会いや知らない人とのコミュニケーションが少なくなった。浮玉の配置から人の気配を感じ、作品鑑賞を通して起きるコミュニケーションを楽しんでほしい」と話す。

 タイトルの「デトクシフィケイション」は「解毒」の意。静かな蔵の中で透明な浮玉を見ながら、自分と向き合う時間が、心の解毒となるという意図で名付けたという。

 会場の三宅酒造は1905(明治38)年創業。今回の展示テーマに合ったきれいな水を扱い、人が出入りする場所を探したという。

 開催時間は12時~18時(土曜・日曜は10時~)。8月30日は休館。9月3日まで。

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