二酸化炭素の吸収率が高い植物「モリンガ」の収穫を9月初旬、「モリンガ環境プロジェクト」(岡山市北区津島中1)が始めた。
モリンガは北インド原産のワサビノキ科の植物。モリンガの二酸化炭素の吸収率について昨年、岡山大学で実験した。同プロジェクト代表の清水芳雄さんによれば、他の植物と比べて苗木で4倍~8倍の二酸化炭素を吸収するという。
清水さんは5年前、モリンガを自宅に植え始め、現在は岡山県内外の農家などの協力で約3万平方メートルに植え付けている。2030年までに100万本、70万平方メートルを目指している。
就労継続支援A型事業所「ももたろうファームせと」(東区瀬戸町森末)では3年前に栽培を始め、耕作放棄地だった場所などを使って約3000平方メートルで栽培している。事業所利用者の4人や岡山南高校の生徒5人などが苗作りやマルチ張り、苗の植え付けを行ったという。
清水さんは「100万本のモリンガを植えることができれば、単純計算で約50万人分の二酸化炭素を吸収できる。多くの人に知ってもらい、地球環境に貢献したい」と話す。