カフェレストラン「Cafe & Local Dining(カフェ&ローカルダイニング)麓(ろく)」が4月1日、複合施設「吉備高原Nスクエア」(吉備中央町吉川)にオープンした。
建築家の隈研吾さんがデザインを監修した複合施設「吉備高原Nスクエア」1階にオープンした同店。家具のデザインや製造販売、住宅の設計施工のほか、カフェ「TOWER COFFEE(タワーコーヒー)」などを手がける「イールドインテリアプロダクツ」(岡山市北区横井上)が運営する。食事やドリンクの提供だけでなく、店内の内装や設置する家具も手がけた。同施設2階はイノベーションセンターとして、コワーキングスペースとレンタルオフィスがオープンした。
店内は、山の麓を意味する店名「麓(ろく)」のイメージに合わせ、自然を感じる「ワイルド」な家具をそろえたという。席数は、テーブル=51席、カウンター=4席。北海道の大雪山地域で採取されたナラの突き板で制作した台形のテーブル2卓を並べてNの字に見立てた「Nテーブル」などを設置するほか、キッチンカウンターの腰壁は、吉備中央町の土を使い、土を固めて層を作る「塗り版築」で仕上げた。同社が制作した木皿や砥部焼、備前焼作家の細川敬弘さんの器などで料理を提供する。店内にアートや建築、絵画集などの書籍を閲覧できるアートブックライブラリー、アートコーナー、主に岡山県産の工芸品や食品を販売するコーナーも設置。
フードメニューは、メインの汁物を「名刀味噌(みそ)」(瀬戸内市長船)の合わせみそか白みそと豆乳から選べる「特製ハイカラ汁定食」(1,100円)、吉備中央町産のイノシシ肉を使う「麓特製カリー」(1,380円)、岡山県産森林どりを使った「照り焼き丼」(950円)、「吉田牧場のチーズと自家製ハムのオープンサンド」(1,200円)などを用意。
カフェメニューは、吉備中央町産のブルーベリーを使った「ブルーベリーチーズケーキ」(700円)、安富牧場のミルクアイスをそえた「ベーグルのフレンチトースト」(780円)、「コーヒーゼリー&アフォガード」(710円)などと、ドリンクメニューとして、コーヒー(550円)、カフェラテ(650円)、紅茶(600円)、白ブドウジュース(700円)、酒かすとブルーベリーのソーダ(750円)などをそろえる。
同社広報担当の平井利幸さんは「おしゃれなカフェ飯のようにはせず、地元・吉備中央町の人が気軽に来店できるようなメニューを意識した。県外や岡山市内などからワーケーションで来た人、移住者、地元の人がつながれる空間にしていきたい。今後はアートや音楽に関するイベントなど、ここでしかできない企画を予定したい」と話す。
営業時間は、10時~17時、18時~22時(18時以降は要予約)。火曜・水曜定休。