
岡山市立操山公民館(岡山市中区国富3)で8月1日、ワークショップ「らいすくりーむを作ってみよう!」が開かれた。主催は操山高校2年の焔硝岩(えんしょういわ)千裕さん、佐々木和香さん、猪股あこさんの3人。
焔硝岩さんは、幼い頃から祖父母の畑でイチゴの受粉作業を手伝うなど農業に触れる機会があった。母の仕事で西大寺のマルシェでイチゴのかぶり物をして販売の手伝いをしたこともあったという。その頃に母が家庭で作ってくれた米粉を使ったアイスを自分なりにアレンジして、「らいすくりーむ」作りを始めた。
現在は同校の総合的な探求の時間「未来航路」としてチームで活動。7月18日に開催された「さいだいじ日曜朝市」では50個を販売。1週間jほど前に出店が決まり、レシピを試行錯誤しながら完成させたという。
当日は小中高生など35人が参加。5人~6人のグループになり、炊いたご飯150グラムに水50ミリリットル、砂糖小さじ4杯、塩一つまみをミキサーにかけて小さくする。バニラエッセンスを少量加えて、冷蔵庫で約1時間凍らせる。
凍らせている間は、焔硝岩さんが農業についてのクイズや、「なぜこの活動をしているか」をまとめた紙芝居を披露。「どんな米ができたらいいか」「100年後の農業の世界」など自由な意見を話す時間となった。
焔硝岩さんは瀬戸内サニーさんが主催する「瀬戸内サニー高校生留学応援プロジェクト」のゴールデンウイーク・選考合宿に参加。食料自給率や農家の高齢化など社会課題はあるものの、自分にしかできない農業との関わり方を同プロジェクトで考えるようになったという。
焔硝岩さんは「『農業をもっと知ってほしい、もっと食べてほしい』を母から受け継ぎ、私なりのおいしさプラスアルファの価値を伝えたい。まずはできることから始めて、らいすくりーむを商品化し、将来は家庭や地域で作る旬で新鮮な野菜を誰もが食べられる世界にしていきたい」と話す。
同イベントは、瀬戸公民館(8月5日)、西大寺公民館(同18日)も開く。参加費は100円。17日には「さいだいじ日曜朝市」での販売も予定している。