学ぶ・知る

岡山で町内会やPTAの運営を考える講座 ヤキイモタイムなどの事例紹介も

講座をする西川正さん

講座をする西川正さん

  • 2

  •  

 講座「地域活動、どこまでやるの!? ~あそびの生まれる町内会~」が9月21日、岡山市勤労者福祉センター(岡山市北区春日町)で開かれた。主催は岡山市市民活動支援室。

[広告]

 同講座は、地域活動リーダー養成講座として開催。同講座は、2016(平成28)からスタートし、今回が13回目。昨年は「気軽に集まる&ゆるやかにつながる~地域の居場所のつくりかた~」と題して東海大学健康学部准教授の澤岡詩野さんが登壇した。

 当日は、NPO法人「ハンズオン埼玉」副代表理事の西川正さんが登壇。西川さんは、まちづくりや子育て支援の研修などの講師やファシリテーターとして活動し、2022年から真庭市立中央図書館長を務める。参加者は約40人。

 西川さんは、町内会やPTAなどの組織は2020年ごろから少しずつ解散数が増えいてることを踏まえ、集まって焼き芋を焼いて食べる「みんなのヤキイモタイム」や輪になり1分ずつ話をする「トークフォークダンス」、「中学生のスマホ相談」など事例を紹介して、「正しそうな場」より「楽しそうな場」の大切さを話す。

 西川さんは「やってみたら案外楽しかったと言える活動は、安心と工夫の余地がある遊びの中で、遊ぶということ。安心な場があれば、企画はおしゃべりの中から生まれ、楽しくなれば『ずるい』という不満は減る」と話す。

 講座の途中には、7つのグループに分かれ、円状の段ボール製のテーブルをグループメンバーの膝に載せ、ワークショップを行った。地域の組織でこれまで困った経験、嫌な経験を書き出して共有。「嫌だと感じることは多くの人は知っている。配慮と協力のある場の作り方ができれば嫌な経験はしないで済む」とも。

 西川さんは「サービスにすると苦情が出る。持ち寄ることで互いのことを知ることができる。子どもは親以外の大人と話し合うことがないことは大きな課題。話してみれば大人も大したことはない。人を誘いたくなるほど楽しい活動になっているか。負担感は『つらい・つまらない』が『ありがとう』より増した時に生まれる」と話した。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース