書籍「能勢伊勢雄入門MAKING OF ISEO NOSE on OKAYAMA」の出版記念パーティーが2月13日、ライブハウス「岡山PEPPERLAND(ペパーランド)」(岡山市北区学南町2)で開かれた。
「能勢伊勢雄入門MAKING OF ISEO NOSE on OKAYAMA」の出版記念パーティーの様子
同書は、パッケージデザインなど手がける「COCHAE(コチャエ)」のグラフィックデザイナー・軸原ヨウスケさんが、ペパーランドの店主・能勢伊勢雄さんをゲストに、2021年9月にスタートした5回のトークイベント「ISEO NOSE on OKAYAMA」をまとめた一冊。
第1章は1968(昭和43)年に能勢さんが立ち上げた都市型コミューン「U.M.U創造論理空間研究所」の話など「ペパーランド以前(1947~1974)」、第2章は1947(昭和22)年に発足した写真家、画家、文化人などで結成された「岡山芸能懇話会」のこと(1945~)、第3章は岡大闘争など「共同性の地平を求めて(1975)」、第4章は岡山遊会や「rock magazine」など「ペパーランドの始まり(1974~1988)」、第5章は「第三期以降のペパーランドと今後(1989~)」の5部構成。
軸原さんは「東京に住んでいると映画人、文化人から能勢さんの話を数多く聞いた。岡山の戦後の文化人とつながり、インターネット以前の文化ネットワークを作ってきた能勢さんの話を聞きたい、残したいと思ってイベントを開き、スタートから5年近くかかったが書籍化できた。怖くて触れちゃいけないような気がして誰もやってこなかったからこそ、作りたかった」と話す。
当日、ステージには能勢さん、軸原さん、村岡充さん、トークイベントの会場となったラウンジ・カドの成田海波さんと客席からあふれた客がいた。約90人と乾杯した後、懇親パーティーとなった。
能勢さんは1947(昭和22)年生まれ。写真家であり、前衛映像作家でもある。1974(昭和49)年にライブハウス「岡山ペパーランド」をオープン。70年代には、松岡正剛さんのオブジェクトマガジン「遊」に参画し、阿木譲さんの「ロック・マガジン」の編集者やライターを務めたこともある。
能勢さんは「歴史上の事実は図書館でも調べることができるかもしれないが、私が体験してきたことを私の言葉で話した。ペパーランドは『アウト・オブ・ヘドニズム』を大切にしてきた。ヘドニズムとは快楽主義。軸原さんは『アウト オブ 民藝』という書籍で民藝を再構築した人。大切にするものが似ている人」と話す。
価格は3,000円。1000部限定。