岡山後楽園(岡山市北区後楽園、TEL 086-272-1148)で2月3日、早春の恒例行事「芝焼き」が行われた。
園内ではこの日、作業員がたいまつで芝生に火をつけ、勢いよく燃え広がった芝生は白い煙に包まれながら、約1.8ヘクタールの芝生は約2時間かけて燃やされ、黒一色の景色に様変わりした。
「芝焼き」は芝生の手入れの一環として、1965(昭和40)年から続けられている。枯れた芝を焼くことにより、芝に付着する害虫などを駆除し、芝面が一様に整って4月上旬に出そろう新芽が一律になるという。燃やした芝の灰は肥料となり、土壌のカリウムを補う。
作業員は「気持ちよく晴れ、穏やかな風が適度に吹き、芝焼き日和になった。炎がよく広がって、順調に進められた」と話す。
見学に訪れた岡山市在住の60代男性は「早咲きの梅と芝焼きの様子を煙に包まれながらも撮影できた。真っ黒に一変する後楽園の景色は一年に一回だけ。これを見ると春が近づいた感じがする」と話していた。