岡山後楽園と近隣の案内所である「観光案内所 出石しろまち工房」(岡山市北区出石町1、TEL 086-206-5124)が現在、土曜・日曜・祝日限定で「はかま着付け体験」を行っている。
同案内所がある出石町は1945(昭和20)年6月、岡山空襲の戦火を免れ、明治、大正時代からの建物が残る。同案内所も大正時代には米穀店として使われていた。同企画は、「大正ロマンを感じさせる出石町を、当時の女学生にちなんだはかま姿で楽しんでほしい」という思いから2014年にスタートした。同案内所の西森千尋さんは「着物の体験イベントはよくあるが、はかまは珍しいので試してみてほしい。日本人だけでなく、台湾・香港からの旅行客、岡山在住の外国人にも知られ、今年もにぎわいそう」と話す。
大人用5着、子ども用3着のはかまを用意し、好みの色や柄の着物・はかまの組み合わせを選べるようにする。髪飾り、帯、ブーツまたは草履、巾着袋や日傘も用意。靴下または足袋は持参で、襟元の開いた服の上に着付けできる。着物は面ファスナーを使って着脱しやすく加工されており、帯ひも1本のみで締め、圧迫感が軽減されている。西森さんは、「雰囲気を楽しめるように小物も充実させている。選ぶのに迷うと写真撮影の時間が短くなるので、気軽に相談してもらえれば」とも話す。
着付け後は同案内所の庭園、後楽園入り口付近などへ出て写真撮影もできる。
受付時間は10時~17時。所要時間は着付けと写真撮影を含めて約50分。参加無料。対象は身長130センチメートル以上の女性。1組5人までで、1日5組限定。予約は電話で受け付ける。6月25日まで。