岡山市東区西大寺の五福通りで5月28日、「第6回レトロマルシェ」が開かれる。岡山商工会議所西大寺支所などが主催する。
同通りは毎年2月に「裸祭り」が行われる西大寺観音院の北にあり、約200メートルの商店街。映画「ALWAYS 三丁目の夕日」、実写版「魔女の宅急便」、「君と100回目の恋」などのロケ地として知られる。明治時代初期に建てられた商家、昭和初期頃から掲げられた商店の看板などが並ぶ。
同マルシェは2014年10月に始まり、毎年5月・10月に開催。「昭和のレトロな雰囲気楽しむ」をコンセプトに、出店者らは蝶ネクタイやサスペンダーを着け、「レトロなファッション」で来場者を迎える。同支所中小企業振興課の高矢久史さんは「10年ほど前から昭和のレトロ商店街としてロケ地になり注目されている。五福通りの魅力を地元でもっと実感できるようにしたい。レトロな服装で来ると、より楽しめそう」と話す。
東区を中心に岡山県内から29店舗が出店。「松風堂」の蒸しパン、「宮崎油店」の天然酵母の中華まん、「岡山学芸館」の学生らによるカンボジアカレーなどの飲食店が並ぶ。焙煎(ばいせん)機を製作する鉄工所「大和焙煎研究所」が同イベント限定のコーヒー豆を提供する。「Koti」の手作り布製バック、「ウッディヨネダ」の五福積み木・木琴などの雑貨も並ぶ。
ステージイベントでは、西大寺高校書道部のパフォーマンス、学芸館高校和太鼓部の演奏などが行われる。明治初期に建てられた「コンダヤ箪笥(たんす)店」では、建物を調査した岡山理科大学生らが内部を見学するツアーを行う。有志によるチンドン屋が通りを練り歩き、同マルシェを盛り上げる。
高矢さんは「子どもが射的やけん玉で遊べるコーナーも設けている。五福通りでの楽しい思い出になり、地元に愛着を持ってもらえたら」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~15時。雨天決行。