岡山市の西川緑道公園で「西川キャンドルナイト」を主催するNPO法人「タブララサ」(岡山市北区岡南町)が5月29日、通常総会で新理事長に利根(としね)弥生さんが選ばれた。
パネルトークをする北川あえさん、利根弥生さん、河上直美さん(左から)
同法人は2004年に設立、13年目を迎える。登録会員数は29人、20代から30代のメンバーが中心。エコロジーの要素を取り入れた街づくりのアイデアを実現する取り組みを行っている。昨年12月26日、地域で子どもや若者が行った社会貢献活動について功績があった団体に贈られる「平成28年度『未来をつくる若者・オブ・ザ・イヤー』内閣府特命担当大臣表彰」を受賞した。
「タブララサ」とは、ラテン語で白い板、白紙の状態という意味。「何にもとらわれない真っ白な心」でアイデアを実現しようと取り組む。
当初は西川緑道公園でにぎわいを作ろうとしてイベントを開いたが、ごみが散乱したことから「リユース食器」の普及事業「エコスマ」を始めた。結婚式で使用後に廃棄されるキャンドルを引き取って独自にリサイクルし、手作りキャンドルワークショップ「ハッピーシェアキャンドル」や、同キャンドルを使って同公園をともす「西川キャンドルナイト」なども行っている。
本年度から同NPO理事長は河上直美さんから利根弥生さんに交代。河上さんは「約10年関わり、楽しいと思う活動が結果として街づくりになっていた。変化を恐れず取り組む姿勢を継続したい」と振り返る。新任の利根さんは「タブララサの活動に関わる若者がキラキラと輝き、岡山をキラキラ輝く街にしたい」と意気込みを語る。
懇親会では、初代理事長の北川あえさん、河上さん、利根さんが「タブララサのこれまでと未来」についてパネルトークを行った。利根さんは「伸び伸びと生き、面白いことをやりたい人が集まる。カリスマリーダーに頼るのではなく、一人一人がつなぎになって成り立ってきた。岡山を楽しくする団体として輝いていきたい」と話した。