国道2号線バイパス沿いにある賃貸物件「シティー福富」(岡山市南区福富1)で7月14日、スマートパーキングのサービスが始まった。
同サービスは、ウェブシステムやスマートフォンアプリの企画・運営を手掛ける「シード」(愛知県名古屋市)が開発したもので、2016年3月よりサービスを始め、全国約1000カ所で約1500台に展開している。県内への導入は初めて。
使われていない空きスペースに、Bluetooth(ブルートゥース)の発信器「ビーコン」を搭載した三角コーン「ビーコーン」を設置。アプリをダウンロードしたスマートフォンで、「ビーコーン」を置いてある場所が地図上に表示される。ユーザー(ドライバー)はスマートフォンで駐車場を検索できるほか、駐車場までのルート案内機能も使うことができる。
駐車料金は利用した分だけ支払う仕組みで、あらかじめ登録したクレジットカードでの決済となる。入庫・出庫は設置された「ビーコーン」にスマートフォンをかざすだけで、駐車中には現在の利用料金がリアルタイムに分かる。近隣の駐車場料金より低価格であることが多いこと、近隣に時間貸し駐車場がほとんどないエリアにもあることなどがメリットとされる。利用には同社のウェブサイトよりユーザー登録が必要。
オーナー(貸主)は、空いている土地だけでなく月決め駐車場の空き区画や賃貸マンションの空き部屋に付帯する駐車場などを有効活用できるという。「ビーコーン」を置くだけで設備投資、初期費用、運営費用は不要。利用料の50%が配分される。
同社の生田亘さんは「岡山は車社会で駐車場のニーズは高いはず。都市部での駐車場不足の緩和だけでなく住宅地での路上駐車や迷惑駐車などにも役に立つのでは。今後県内100カ所を目指して拡大したい」と話す。
シティー福富は2台分のスペースがあり、駐車料金は60分=100円、入庫後24時間最大=300円。