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岡山で村上めぐみさん5年ぶりのイラスト展 女性が自分らしく生きる姿

会場ポスターと村上めぐみさん

会場ポスターと村上めぐみさん

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 岡山市にあるNTTクレド岡山(岡山市北区中山下1)内3階のアートスペースミュゼで3月1日、村上めぐみさんのイラストレーション展「BE A WOMAN」が始まった。

村上めぐみさんが描いた「ローザ・パークス」

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 会場には、横30センチ、縦40センチの白い額に入った女性ポートレートが12枚展示されている。女性たちの共通点は、存在がその後の歴史を変えたこと。余白には英語で人物のプロフィルやエピソードが記されている。

 村上さんが初めに描いた作品は「ローザ・パークス」。1955年、バスの白人優先座席に座っていたアフリカ系米国人の彼女は、運転手から席を空けるように指示される。席を譲らず座り続けた彼女は逮捕されてしまうが、そのことがきっかけに公民権運動が始まる。村上さんは「彼女の座席から動かなった意志の強さ、自分の気持ちに正直に生きた姿は心に強く響いた」と話す。

 米国の女優「マリリン・モンロー」、女性ロックシンガー「ジャニス・リン・ジョプリン」、ロシアの宇宙飛行士「ワレンチナ・テレシコワ」さん、日本の女優「木村駒子」など。村上さんが描いたフェミニスト運動家「インナ・シェフチェンコ」さんのポートレートをSNS・インスタグラムにアップしていたところ、本人がシェアしたという。

 村上さんは幼い頃から絵を描くことが好きだったという。一方、中学生の頃から書道を始め倉敷市児島の書家三宅素峰に師事した書道師範でもある。1999年にイラストレーターとして初個展「Woman of Will」を開き、今回は5年ぶりの個展。

 村上さんは「彼女たちの生き方を通して、自分らしく生きることへ興味を持ってもらいたい。空気を読まなければいけない社会で、本当にしたいことなのかを考えない時代に、女性が自分の気持ちに素直に生きられるようになってほしい」と話す。

 約30点の女性のスケッチやドローイングも展示。会場となっている同ビルの19周年記念のポスターなども村上さんが手掛けた。

 初日にはアルザスパン店「D’r BÈCK」のキッシュ、コーヒー店「CANTERA」による同展オリジナルのコーヒーも販売。村上さんから要望のあった「華やかでインパクトのある」ブレンドコーヒーとなっているという。

 開催時間は10時~20時。今月18日まで。

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