卓球Tリーグ「岡山リベッツ」が12月27日、岡山武道館(岡山市いずみ町)で首位の「木下マイスター東京」と対戦した。
両チームの対戦は4回目。岡山リベッツは、1勝2敗で負け越している。前日の「TT彩たま」戦で1-3と敗れ、リーグ順位は5勝7敗の3位。独走状態の「木下マイスター東京」から勝利を望む1201人の入場者が集まった。
第1試合のダブルスは、前々回(11月25日)と同じ「岡山リベッツ」上田仁・森薗政崇ペアと「木下マイスターズ東京」水谷隼・大島祐哉ペアの対戦となった。両チーム共にリズムに乗れず、主導権を握れないままだったが、「岡山リベッツ」が第1セットを先取。第1セットを取ったことで、勢いに乗った「岡山リベッツ」が第2セットも先取し、リーグ9勝目となる勝利を納めた。
第2試合は、韓国のエースで「岡山リベッツ」の林鐘勲(イム・ジョンフン)選手と、世界ランキング5位(試合当日)で「木下マイスターズ東京」の張本智和選手の対戦となった。張本選手は、昨年12月16日の卓球ワールドツアー・グランドファイナル男子シングルスで中国の林高遠(リンガオユエン)に勝利し大会史上最年少で王者となるなど勢いに乗っている。
第1セットを取った張本選手は、落ち着いた試合運びを見せる。一方、リズムに乗れないイム選手は、首を傾げる姿など自分のミスにいら立ちを隠せないシーンも見られた。そのままリードを広げ0-3のストレートでイム選手は敗れた。
第3試合は、共にダブルスにも出場した上田仁選手と水谷隼の対戦となった。第1セット先行して得点を重ねていた上田選手だったが、逆転を許してしまう。そのまま勢いに乗った水谷選手は追随を許さず、上田選手は0-3で敗れる。
第4試合は、「岡山リベッツ」吉村和弘選手と「木下マイスターズ東京」松平健太選手の対戦となった。第1セット、動きに硬さのある吉村選手は0-10と追い込まれた後、6連続得点するシーンがった。試合後、吉村選手はこのセットで吹っ切れたと語るほどの快進撃で第2セット、第3セットを連取し、勝利した。
勝敗が2-2となった場合だけ行われるビクトリーマッチは、その日出場した選手の中から、出場選手が決まる。「岡山リベッツ」は第4試合で勢いに乗る吉村選手、「木下マイスターズ東京」はリーグトップの勝率を誇る張本選手が出場した。
「岡山リベッツ」が同対戦で唯一勝利した11月25日の試合のビクトリーマッチも同じ顔合わせだった。勢いに勝る吉村選手が11-6で快勝。チーム対戦成績を2勝2敗とした。
試合後、白神宏佑監督は「オーダー決めに悩んでいる時、子どもと見ていたテレビで戦隊モノを見たときにヒントがあった。岡山リベッツは全員で勝利を目指すチームだと改めて考えることができた」と話した。
次回、「岡山リベッツ」は2月2日に苫小牧市総合体育館で「琉球アスティーダ」と対戦する。