「アジア太平洋ディスレクシアフォーラム2020 in 岡山プレイベント」が6月29日、岡山大学で開かれる。
2010(平成22)年、10年間の国際会議としてパリからスタートした「ディスレクシアフォーラム」。2016(平成28)年から東京開催となり、アジア太平洋のフォーラムとなった。最終年の2020年は岡山開催と決まり、今回のプレイベントが開かれる。
ディスレクシアとは、文字の読み書きに困難を抱える状態。岡山県LD等発達障がい親の会「はあとりんく」の石原訓子さんは「外見から分からない障がいであり、本人も気付いていないこともある。親、先生、世の中の認知がもっと広がり、理解が深まってほしい」と話す。
当日は、同フォーラム実行委員会委員長の藤堂栄子さんによる基調講演「ディスレクシアの子どもたちの教育を考える」、津山市立北小学校の吉田英生校長によるインクルーシブ教育についての話、タブレットを使った学習実例を行う中高生からのメッセージ動画、現場の教師からの発表などを行う予定。
石原さんは「字が読めない、字が書けないことを勉強ができないのと勘違いし、学校が楽しくなくなることや諦めることが多くなることもある。社会の理解が深まり、ディスレクシアだけでなく、全ての子どもが前向きになれる社会をつくりたい」と話す。
開催時間は10時~17時。参加費は1,000円。