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岡山・北長瀬の商業施設にウォールアート 「心の潤いと未来への実り」表現

ウォールアートを描いたイラストレーター村上めぐみさん

ウォールアートを描いたイラストレーター村上めぐみさん

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 イラストレーター村上めぐみさんが7月15日・16日、「ハッシュタグ」(岡山市北区北長瀬表町)にウォールアートを完成させた。

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 「ハッシュタグ」は、JR北長瀬駅前に6月末にオープンした商業施設「ブランチ岡山北長瀬」内にあるコミュニティー棟。音楽ライブイベントやトークショー、書道教室やヨガ、パン教室やスナックなどさまざまな用途で使われている。時間貸しのシェアスペースとシェアキッチンのほかにコワーキングスペース機能を備える。

 同施設では、ショッピングや飲食店があるだけの商業施設ではなく、公園としてのくつろぎ空間や日常的に集うことのできる街のような空間を目指し、幅7メートル高さ3メートルほどある壁に印象的な絵をお願いすることにしたという。

 事前にインターネットで「あなたの理想のまちを教えてください」のアンケートを行った。約50人の回答からインスピレーションをもらい村上さんが壁画を書き上げた。アンケートでは、「地域の大人が子どもを育てるコミュニティー」「世代を超えて集まれる場所」「多文化の共生ができる」「多様なチャレンジができる」「遊びを作り出せる」「笑顔と対話がある」などの声が寄せられた。

 完成した絵は「conversation tree(会話の木)」と名付けた。村上さんは「ここに来る人は、誰かと自然にコミュニケーションが生まれ、集まる場所になる。それぞれが心地よい距離感で、関係性が生まれる。会話はそれを象徴的に例えた。ほんの少しのあいさつや会話が人生の潤いを生むことがある。丸い枝から大きな葉が出て、予測不能な実をつける。鳥がやってきて好きな場所へ身を寄せる。心の潤いや安心感、未来への実りを描いた」と話す。

 同施設「ハッシュタグ」の新宅宝さんは「大きく迫力のある絵が完成してうれしい。ただのインスタスポットではなく、写真を撮りたくなるようなアートをお願いした。確かめに訪れてほしい。色の入っていない絵の続きを今後は考えたい。同エリアの成長と共にウォールアートも成長させていきたい」と話す。

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