菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂 以下:カンコー学生服)は、 第48回全国高等学校総合文化祭(清流の国ぎふ総文2024)(以下、総文祭)書道部門において菅公賞に選ばれた5名に、制服生地に文字を刺繍で表現した賞状を10月より順次贈呈し、受賞者からの喜びのコメントが届きましたのでお知らせいたします。
総文祭は、各都道府県代表高校生による芸術文化活動の文化の祭典です。「清流の国ぎふ総文2024」書道部門は、下呂交流会館(岐阜県下呂市)にて2024年7月31日(水)~8月4日(日)に開催され、約300点の作品が展示されました。出展作品のうち、特別賞5点が「菅公賞」に選ばれました。
総文祭書道部門における「菅公賞」は2013年に設立し、今年で12年目となります。各受賞者へは、カンコー学生服の社員が学校を訪問し、賞状を贈呈させていただきました。賞状は、制服に用いられる生地に、選考理由のコメントを含めた文章を金糸と銀糸の刺繍で表現したものです。
カンコー学生服は、子どもたちの夢と学びを応援する活動を行ってまいりました。これからも、「未来に、エールを。」をスローガンに、学生と学生生活を支えるすべての人に寄り添い、エールを送り続けます。
■第48回全国高等学校総合文化祭岐阜大会書道部門における菅公賞受賞者
〇北海道旭川商業高等学校 3年 神谷 翠 「こぼれ桜の薫り」〔漢字仮名交じりの書〕
〇福島県立白河高等学校 3年 鈴石 沙耶「臨 一条摂政集」 〔仮名の書〕
〇富山県立富山南高等学校 2年 村上 葵彩「王謳詩「送姚方伯」」 〔漢字の書〕
〇奈良県立郡山高等学校 3年 口野 優花「臨 文徴明」 〔漢字の書〕
〇宮崎県立宮崎大宮高等学校 3年 黒木 綺乃「允禧詩」 〔漢字の書〕
■第48回全国高等学校総合文化祭岐阜大会書道部門における菅公賞受賞作品、受賞理由、受賞者のコメント
〇北海道旭川商業高等学校 3年 神谷 翠
「こぼれ桜の薫り」〔漢字仮名交じりの書〕
言葉を大切にし、文字に筆者の意図を効果的に表現した作品。
〇受賞者のコメント
私は、8月1日から岐阜県で開催された全国高等学校総合文化祭に、北海道代表として出場した。春になると堂々と咲き誇る北の大地の桜をぜひ表現してみたいと思い、「こぼれ桜の薫り」という言葉を選んだ。
約2ヶ月という作品制作期間で紆余曲折を経て完成したこの作品は、私にとって一生の宝物でもある。総文祭を通して出会った全国の書道部の仲間たちとの絆、そして当時の感動と悔しさを忘れず、これからの人生の糧としていきたい。
〇福島県立白河高等学校 3年 鈴石 沙耶
「臨 一条摂政集」 〔仮名の書〕
古筆の特徴を踏まえ、行の流れを意識して鋭い線質で美しく表現した作品。
〇受賞者のコメント
今回全国総合文化祭において特別賞、その中でも菅公賞という素晴らしい賞をいただけて、心からうれしく光栄に思います。今回の作品は私が高校2年生の夏から練習を続けてきたものです。筆の繊細な動きや流れが上手く表現できずに悩むこともありました。それでも入賞を目標に努力してきたので、思い入れが強かったです。書道を通して根気強く頑張ることの大切さを学びました。将来は、子供たちに書道の魅力を伝えていきたいです。
〇富山県立富山南高等学校 2年 村上 葵彩
「王謳詩「送姚方伯」」 〔漢字の書〕
古典の学習を生かして、字形や線の太細、潤渇を工夫して現代的に表現した作品。
〇受賞者のコメント
今回、菅公賞を頂き、うれしい気持ちと、努力が評価されたように感じ頑張って書いて良かったと思いました。特に注意、苦労した点は2つあります。1つは、掠れです。見せ場となる「送」のしんにょうが1番苦労したところです。掠れ過ぎないよう、墨の量にも気を付けました。2つ目は、墨の潤渇です。作品全体を見たとき、墨の濃さがあまり変わらないと面白い作品になりません。なかなか墨の潤渇を出せませんでしたが、結果的に出すことができ面白い作品を書くことができたので良かったです。今後も、今回交流会で学んだことを活かして書道の作品に活かしていきたいと思います。
〇奈良県立郡山高等学校 3年 口野 優花
「臨 文徴明」 〔漢字の書〕
全体の構成や書体の特徴を工夫し、運筆・用筆や気脈を大切に表現した作品。
〇受賞者のコメント
この度は菅公賞という素晴らしい賞をいただくことができ、大変光栄に思います。全国大会で受賞できるとは思っていなかったので、うれしい気持ちでいっぱいです。文徴明の書の特徴を捉えながら、線の濃淡や太細の変化に気をつけて書きました。顧問の先生による丁寧なご指導と、家族や部員のサポートがあってここまで来れたので、本当に感謝しています。これからも書道を楽しむ気持ちを忘れずに、練習に励んで参ります。
〇宮崎県立宮崎大宮高等学校 3年 黒木 綺乃
「允禧詩」 〔漢字の書〕
傅山の臨書を通して、造形の妙と線性を活かした趣ある作品。
〇受賞者のコメント
このような素晴らしい賞をいただき、心からうれしく思います。私は、この作品を3年間の集大成となる作品にしたいという気持ちで仕上げました。この賞を受賞できたことは、私一人の力ではなく、ご指導いただいた先生方、一緒に活動してきた仲間など、多くの方々に支えられた結果です。書道ができる環境に感謝しつつ、これからも更に成長できるよう練習に励んでいきたいと思います。本当にありがとうございました。
■菅公学生服の社名の由来
カンコー(KANKO)は、学問の神様である菅原道真公の呼び名「菅公」に由来します。菅原道真公は「学問の神様」として広く親しまれていますが、同時にその文字の美しさから、空海・小野道風と共に「書の三聖」として称えられ、「書道の神様」としての信仰も広まっています。学者でありながら政治の道を志し、世の中のために尽力した道真公のように、私たちも夢や目標への強い信念を持って道を切り開いていきたいという思いを込めています。
■菅公学生服株式会社
1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服を通じて、子どもたちと学生生活を支えるすべての人々に寄り添い、さまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーです。